14/01/11
長文失礼。高校の頃の同級生、Aちゃんにまつわるほんのり話。
自分で言うのもなんだが、母校は地元でも有名な進学校。
担任(♀)が成績の良い生徒には優しく、悪い生徒には冷たい典型的な学歴コンプのえこひいき先生だった。
私も成績は良くないほうだったので、そいつに結構嫌味を言われたが、中でもAちゃんというクラス一の落ちこぼれの子に対する態度がひどかった。
Aちゃんはクラスでは成績が悪かったが性格は明るく、まじめでいつもニコニコしてて優しく、誰からも好かれる性格。
それがよけい奴の癇に障ったようで、Aちゃんはたびたび無視や、嫌味などの嫌がらせをされていた。
武道系の部活に入っていたAちゃんに対し、
「教室がなんか防具臭くない?Aさんちょっと顔と手洗ってきなさい。ほら早くしなよ、臭いんだよ」
と追い出したり。
担任は担当科目が家庭科だった。ある日、実習でキャベツを刻んでいたときのこと、明らかに粗いきしめんみたいなキャベツを刻む優等生を褒めまくる担任。
担任「(優等生)さんはキャベツを刻むのも上手ね~。それにくらべて…こんなゴミみたいなキャベツ、食べられないわね。汚いし」
そう言ってAちゃんの刻んでいたキャベツ(凄く細かくて綺麗)をつかんだかと思うと流し台にぶちこんだ。その後、キャベツの芯をAちゃんの顔に向かって放り投げて
「ほら、やり直し。食材ムダにしないでよ、学校のお金なんだから」
と言い放った。さすがに数人が抗議したが担任は何事もなかったかのようにスルー。
授業のあとに私と友人数人でAちゃんを気遣ったが、Aちゃんは
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」
とニコニコするだけだった。
その後もAちゃんに対する担任の嫌がらせは続いたが、ついに卒業を迎え、卒業後にクラス会を開くことになった。
クラス会に来た子達はほとんどが都内の有名大学に進んだが、Aちゃんは家の都合で都内には行けず、地元の国立大学に進んだ。
担任は席の端に座っている子から順番に一人ひとり近況を聞き、有名大学に進んだことを褒めまくった。
ただ、Aちゃんの順番になっても担任はあからさまにスルー。見かねた子が一人
「先生、Aさん忘れてる!」
と冗談めかしながら言ったが、担任はなんと
「あら?そんな人いたかしら?まさかいないわよねー、地元のイモ大学に進むような落ちこぼれなんて。場違いだし」
と一言…
場が凍りついたがなんとか取り繕ってクラス会は終了。下を向いて唇を噛みしめていたAちゃんの顔が忘れられなかった。
私はいたたまれなくなりクラス会の後にAちゃんに
「Aちゃん大丈夫?あいつ(担任)のことは気にしないようにね」
と話しかけた。
「(私)ちゃん?大丈夫、ありがとうね。もう大丈夫。もうそろそろだから。」
とAちゃんはニコリと笑った。
「そろそろって?」
と聞く私に対し、Aちゃんは
「(私)ちゃんも(担任の)嫌がらせによく耐えて来たね。でももう大丈夫だから。」
と言ってニコニコ笑うだけ。
その時点では意味がよくわからなかったが、とりあえずAちゃんとはその場であいさつをして別れた。
それから一週間もしないうちだった。担任が亡くなった。死因は脳溢血。発見されたときにはすでに手遅れの状態だったとのこと。
葬式の焼香に来たAちゃんはうっすらと微笑んでるような顔をしていた。
担任の娘さんもショックから鬱病を発症し、後を追うように自殺した、とのことだった。
それから数年がたち、公務員として働いているAちゃんに再会した。Aちゃんはこんなことを言った。
「こんなこと言ったらドン引きされるかもしれないけど、(私)ちゃんには教えてあげる。私ね、自分に向けられた悪意とか、厄とかをね、まとめてその相手に返す…っていうのかな?そういうことができるっぽいんだ」
Aちゃんいわく、ちょっと嫌がらせされた場合に返すと相手に死なない程度の災いが必ず返っていくらしい。
Aちゃんは三年間(Aちゃんは三年間担任が同じだった…)担任からの厄を溜め込み、それを卒業後に一気に返っていけ!と念じたらしい。
「まさか、死ぬとは思わなかったけどね。娘さんにまで返っていくとも思わなかった。」
そう言ってAちゃんは笑った。
それ以来、人の嫌がることは絶対にしないようにしろ、と子供達にも教えています。
コメント
コメント一覧
※1そだね、田舎ゆえ住んでる人の大多数は先祖代々の畜生すよね
さっさとコロスんじゃなくて
じわじわ後悔させる時間をたっぷりかけて
復讐すべき
まあ、そうなんだけどさあ…
これはヒドイ話だよね。
どこまでほんとかわからんが。
でもこう言うキチガイ教師の話けっこう聞くから、やっぱいるんだよなあ
それとも生き霊返しとかかな~
逆に呪いで死んだ先生が枕元に立ったりしないんだろか
旦那にしてみれば、娘も後を追ってくれて遺族年金独り占めできるから、残りの人生ウハウハじゃないの?
俺がお前を轢き殺しても、パッソに轢かれて死ぬような脆い体の己が悪いとボヤいとけよ。
生き地獄をあじあわせ続けるのがいいのに
体質の場合は呪詛の道具は必要ないんだよ
呪いとは少し違って因果を返すものだからされたことが相手に帰るだけ
時間で相手に起こることの大小を調整することになる
相手には恨まれないよ
人にされたことだとわからないから
因果がかえってるだけだからね
いろんなオカルト話読んでるともはや常識に思えてくるな
普段虐められている側が思いつくもんじゃない。
いやそういう言葉じゃねえだろ
その方が学校生活をもっと楽しめたかと思うとモヤモヤする。罪も自覚させないままアッサリ死なせるのもモヤモヤ
多分間違ってる、本文から見るに成績至上主義とかじゃないかと
教師にしかなれなかったと考えるとあながちそうでもないかもよ。
だから、その二つ目の穴に奴の娘が落ちただけでは?
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