2014/08/11
8/4に登ったんだよ。夕方から登り始めたんだけど、途中で凄い濃霧にあってそこで不思議な体験したんだよね。
ちなみに登山歴は8年でこんな体験は初めて。
で、登り始めたのがログデータで16:43。いわゆる、北面ルート(?)黒森上から登り始めたんです。で登り始めて1時間半くらいで滝まできたんですが、ここから先に霧が見えたんですよ。
まぁ標識もあるし、装備は完璧。ちょっと天候ヤバくなったらビバークすりゃいいかなと思って進んだんだ。
でもこの判断が間違いだった。
滝をすぎてから40分くらい。時間で19:01だったのは記憶してる。あたりが暗くなってきたし、霧も濃くなってきたのでヘッドライト、携帯ランタンを装備。
その時に気づいたんだけど前を誰か歩いてるんだよね。時たまライトの光が霧の中から見えるんだ。前の人に追いついちゃ悪いから少しゆっくり行こうと思ったわけ。
その後どんどん霧が濃くなって先行してる人の明かりをたよりに登って行ったんだけど違和感を感じてたんだ。
自分もペースをかなり遅くしたのにライトっぽいものとの距離がほとんど一定。しかも明かりの色が問題で、霧だったし、ボンヤリしてて気にしてなかったけどライトの色が赤黄色っぽいんだよ。
普通今時の登山者、特に夜間歩く人ならほとんどの人がLEDだし、それにヘッドライトにしてはやけに後ろを振り返ってるんだよね。まぁ振り返ってくれるから自分から見えてる訳なんだけど。
その後時計を確認したら21:00を過ぎてて一向に山頂に着く気配もなく、霧も濃いまま。さすがにヤバいな。と思い立ち止まって地図とコンパス、GPSで位置を確認したんだ。
で位置情報。なぜか受信できない。まぁ濃霧で受信できないってことは確かにあるから気にせず、じゃあと、高度計使ってだいたいの高度と、山の斜面の方位からどの辺りにいるのかを予測してみたんだ。
そしたら高度1870m、斜面方位が真西。つまり山の真東側にいることになってたんだ。もちろん登山道から大きく外れてしまったようなんだ。
こんな時は動かず朝になるか霧が晴れるのを待つべきだな。と思い野営準備をした。その時もその明かりはこっちをちらちら見ているような、そんな風に見えたんだ。霧で反射してるだけだとその時は思ってたけど。
食事してツェルト張って、少し寝た頃かな?スゴい辺りが明るくなった気がして起きたんだ。
でも辺りは暗闇。その中で例のライト(もとい、この時点でライトじゃないとわかったんだけど)の明かりがみえていたんだ。こちらが止まってから向こうも動いていないようだった。
さすがに怖いから少しだけ移動しよう。と思ってツェルトたたんで、南西の富士見平小屋方向に進んだんだ。もう道とか関係なく南西方向に、とにかくまっすぐコンパスを使って歩いた。
その時は体力には余裕があったけど心理的に余裕なかったし、正直山登りであってはならないことしてたんだなって思うよ。
時計を見たのが1時過ぎてたと思う。急にスゴい近くで女性の声が聞こえたんだ。はっきりと。
「どこにいくの。そっちじゃないよ」
って。焦って辺りを見回したけど当然誰もいない。さっきまで見えた明かりも見えなくなってたんだ。
幻聴が聞こえるとか、こりゃホントにヤバい事になってきたな、と思って小走りになったんだ。さすがに息も上がってきた。
そしたら見えるんだよ。木々の間からさっきの明かりが。見えている方向は南西方向。つまり自分の進行方向。でも、今まで道無き道を結構急いできたし、その明かりが突然自分の前に来れるはずないんだ。
怖かったけど、どうしようもなかったし、とにかく山小屋方向へ急ぐしかないと思って、明かりのある南西の方に急いで進んだんだ。
何かと遭遇したらヤバいという緊張感と、濃霧、闇という状況から冷静じゃなくなっていて、さっきの声が「そっちじゃない」「そっちは危ない」っていろんな方向から聞こえてくるんだ。
まるで囲まれているかのような、頭の中で響くような。そんな状況が続いて4時前頃かな?フラフラになっていた時に足が何か踏んだんだよ。そしたら
「おまえも同じめにあえば良いのに」
って聞こえて明かりも声もなくなった。
踏んだのは何かの花束みたいだった。
そこから霧が少し晴れはじめて辺りも明るくなり、忘れてたGPSも使えたので富士見小屋に避難しました。
小屋の親父にその話をしたら、瑞牆の霧は異界に繋がっていて、過去に何人か行方不明になってるとか。あとは付近で女性が亡くなってるんだって?
その人へ花束とか持ってくる人はいるのか訪ねたけど、相当前の事だから今は場所もわからないとの事。真偽はわからないけどね。
この時点で気づいたのは声は1人じゃなかった事。全て女性の声だった事。最後の同じめに…の声だけ金切り声みたいな声だった事。そして自分が通ってきた斜面が、50mで100m近く下るとんでもない勾配だった事。
自分は何に誘導されてドコを通ってきたのか、そして最後に踏んだ花束みたいなものはまだ新しく、かすかに線香の臭いがした。狐にでもつままれたのか?
とにかく無事に降りれてよかったです。
ちなみに4日は瑞牆山は晴れ。霧はまったくなかったそうです。どなたか瑞牆山のあたりで何かあったとか、霧に関する情報ってお持ちじゃないですか?
コメント
コメント一覧
ご無事でなにより。
余談ですけど、エベレストなんかは遭難者の凍った遺体が道標的役割をしているそうですね
普通の人がやったら、思いっきりバカにされるか、怒られる。
犯人富士見平小屋のオッサンだった
感覚遮断みたいな状態になるらしい。
謎の発光現象も、山での不思議な話では定番。
不思議だけどよくあることだと思って、次からは慎重に登山するべきだなこの投稿者さんは。
幻覚って、見やすい人とそうでない人がはっきり分かれるからね。
5時くらいで夏だったから明るかったが雲行きが怪しく急に暗くなってから
誰かに見られてる感がして怖かった。四方八方森が開けてる場所なんだけど急に怖くなった。
コレはヤバいと感じて元来た道に引き返した。後ろを確認しながらだから怖かった。
ちなみに場所は寺の裏。足尾銅山の茶色い湖が見えるところだったんだけど。変な石像があって不気味だった。
臨場感がある
ビタミンAとりな
見ずガキ山なんちゃって
余罪もありそうなのに20年前に出所してるんだ
その時は昼間だったけど、ザワザワした女性複数名の存在らしき「雰囲気(存在感)」と、その複数名のいた場所が崖の向こう側だったって。親父は他もう一人といたが、二人共その体感があったそうだ。
瑞牆山は軽率な気持ちは持たず、慎重に登るべき山なんだなと思う。岩場も多いし。
もし、立件されていれば死刑か無期懲役は免れないと思いますが、殺人犯が既に釈放されていれば殺された人も浮かばれないと思います。
犯人はその富士見平小屋のオジサンだったとか、確か犠牲者は二人いたと思います。
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