パラノーマルちゃんねる | 2ch怖い話まとめ

主に2ちゃんねるから怖い話等を厳選してまとめています。洒落怖、山怖、意味怖、本当にあった怖い事件、芸能人が体験した怖い話、不思議な話、実話、長編、短編、動画他

読み物

夏、幻想的、二次元
13/06/18
小さい頃の、父方の田舎での思い出です。

すっかり忘れてしまっていたのですが、昨晩急に思い出してしまい、胸が張り裂けそうなんです。身内に話しても信じてもらえなさそうなので、ここで吐き出させて下さい。(私は女です。)

なにから書いていこうかな…。

話したいのは、小さい頃田舎でよく遊んでいた女の子のことです。名字はわかりません。ちゃんとした名前もわかりません。私はうーちゃんと呼んでいました。
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田舎、幻想的、二次元
13/06/18
長い話になるんだけど聞いて欲しい事がある。

人それぞれ好きな方角ってあると思う。自分は南が好きで、家も南向きの大きな窓のついた所を選んだし、当てもなくドライブに行く時もほとんどは南の方へ走るんだ。

南側へのこだわりは小さい頃からあって、親にも「変なところにこだわる子供」と思われていたみたい。

子供の頃は南の方をみてボーっとしていると、なぜかなつかしくて切ないようなそんな気分になることが多かった。
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蟲師
13/10/03
長くなる妙な話。

出勤中に上から鳥が降ってきた。結構な大きさで茶色の色合いから多分鳶(トビ)かと思うが、それが目の前に落ちてきた。

ゴスッ、と音が響いた時はびびったが、その後それの対処に困った。結局、そのままガードレールの外の草村にどけた。

出勤して仕事も一段落したいつも通りの昼休み。ふと、その事を話してみた。

「やっぱりあれはちょうど寿命だったんですかね?」
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rounded_corne3rs
13/09/23
自分の実家は築100年。岐阜県に大正村(たいしょうむら)というところがあるが、そこで公開している家にそっくり。中庭を囲むように、母家・渡り廊下・離れがコの字状に並んでいる。

子供の頃、なぜか、じいちゃんから

「夕方は坪の内(中庭)に行ったらあかん。」

といわれていた。トイレは離れの横にあるので、生活空間の母家から夜でも真っ暗な渡り廊下を通って、トイレにいかなければならなかった。

仕方ないので、夕方だけは尿意をもよおすと、近くのコンビニへいくか、がまんしていた。
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電車
12/11/14
そういえば5年くらい前に昼過ぎの空いた電車に乗っていたら、それまでカバンを抱えて座っていた40代後半くらいのおっさんが、停車駅でもないのに急に立ち上がった。

おっさんは額から頭頂部まで禿げ上がっていて身長はかなり高く、痩せ気味ではあるものの、骨格が太くいい体格だった。

おっさんは目を半眼のようにして、直立不動で何やら軍歌のようなものを大声で歌い始めた。歌い終わってから
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男
13/09/09
親父の墓参りを済ませて、自分のアパートに帰ってきたのは夜の8時ごろだった。玄関を開けると、テレビが点けっぱなしになっているのが音と光で分かった。

しまったな、と思いながら電気を点け、テレビを消す。部屋が無音になったとたん、背後に嫌な気配がし始めた。産毛をかすかに触れていくような意地の悪い感触だった。

ゆっくり振り返ると、部屋の隅に、壁に向かって立っている男がいた。何をするでもなく、ただ壁に向かって立ちつくしている。

後ろ髪は肩よりも長く垂れ、身につけているのは小汚いタンクトップとトランクスだけだった。部屋から出なければ。
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虐待
14/05/25
小学校三年生の時、東京の外れにある僕の小学校に男の子が転校してきた。

彼は関西地方の出身で、初めこそクラスのみんな誰もが物珍しがって彼に話しかけていた。

彼が関西地方独特のイントネーションでしゃべるたび、誰もが感心したように「凄い、凄い。大阪弁だ」と言ってはやしたてた。時に他のクラスの子や、別の学年の子が彼の関西弁を聞きに僕のクラスに顔を出す事もあった。

しかし、彼は恥ずかしがり屋で自分から話す事は少なく、やがて独りぼっちで本を読んでいる事が多くなった。
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臨死体験

03/03/12
この前、臨死体験しました。工事現場で鉄パイプみたいなのに頭打って気絶したんです。

よく、臨死体験って、お花畑が見えるってあるじゃないですか。あれ、ホントに見えるんです。しかも、通称「三途の川」でしたっけ?それらしき川も流れてるんです。

それで自分は荒れた褐色の大地に立っていて、川を挟んで向こう側にきれいな黄色いお花畑があるんです。向こうでは、自分の懐かしい友達や家族などがたくさんいて、こっち側は俺一人だったんです。

そしてみんな俺に手招きしてるんです。けど自分は分かってました。「ここで行ったら死ぬな」と。なので、自分は振り返って、向こうの黒い穴を目指して必死で走ったんです。
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103 :三階のトシ子ちゃん:2007/04/11(水) 14:11:35 ID:Z3leEgC5O
春というのは若い人達にとっては希望に満ちた、新しい生命の息吹を感じる季節だろうが、
私くらいの年になると、何かざわざわと落ち着かない、それでいて妙に静かな眠りを誘う季節である。
夜中、猫の鳴くのを聞きながら天井を見つめてる時、
あるいは、こうして縁側に座って桜の散るのを見ている時、
やたら昔の事が思い出される。
知らずに向こうの空気に合わせて息をしている。
危ないぞ、と気づいて我に返ると、ひどく消耗している自分がいる。

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沈まぬ太陽

もう十年も前の話だが、裏の世界のようなものを見た事がある。

当時の私は友達のいないぼっち女子中学生で、放課後や昼休みは学校の図書館でもっぱら読書に勤しんでいた。

小さい図書館だった為に一年くらい通うと、興味のあった分野の本はおおかた読みつくしてしまい、次はどの分野の本を読もうかと思案していると、一冊の本が目に入った。

タイトルは「沈まぬ太陽」という本で、今でも忘れない。図書館の一番奥の本棚の、一番下の段に置いてあった。本というよりは小冊子といった方が近いかもしれない。

表紙は太陽に月が溶かされ、下にある人間界と人間も溶かされているような絵だった。表紙を見た瞬間に絵が原子力爆弾を表しているのか?と考えたがそうではなかったのだと思う。内容もまた奇妙だった。
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