夜の12頃、友人のAから電話がかかってきた。
『おい、今何処にいる』
「部屋にいるけど」
『悪いけど、これから行くから待っててくれ。すまん』
「へ?別に良いけど」
10分後、Aはやってきた。
「すまんな」
「良いって、なんだよ」
突然だったんでちょっと不思議だったが、俺とAは昔っからのダチだ。
別にこれぐらいそんなに遠慮する事もないだろって思いながら、とりあえず発泡酒を用意した。
「飲むか」
Aは「わり」といって受け取る。
「変なもん拾っちまって」
そう言うとAは、鞄からタオルを出した。
ブ~ブ~、ブ~ブ~
タオルの中で何かがなっている。てか携帯だろそれ。
タオルを開くと携帯が出てきた。着信で振動している。