10/02/06
それでは、同僚が体験した話です。
数年前、大きな台風が来た夜のこと。同僚Yは出張からの帰り道、浸水する道路を必死で走行していた。時間は0時近く。
夕方過ぎから警報も出ていたので、その頃は車量もほとんどなく、数十メートルおきに置かれた外灯の明りだけが頼り。視界は最悪。道路はどんどん水かさを増してくる。
Yはそれでも叩きつける雨の中、ワイパーをフル回転させながら必死に車を走らせていたんだけど、ついに前に進めなくなった。
窓を開けて下を覗き込んでみると、タイヤがほぼ水に浸かっていて、ドアの隙間からはじわじわと雨水が染み出し始めてきていた。