
642 :本当にあった怖い名無し:2008/01/03(木) 11:24:19 ID:Wl3hyzG/0
私が彼と出会ったのは、進級して小学三年生にあがった時だった。
あやとりがうまく、折り紙も上手で、音楽が好きで、歌も音楽教師を惚れ惚れさせるような少年だった。
ただ、首から下に麻痺を患っていて、身体を自由にうごかせないらしく、楽器は口笛しかできなかった。
でもその口笛は切ない音色で、楽器を引きたくても自在にひけない哀愁を漂わせていた。
私が彼についてまっさきに思い出すのは、美化されたこうした思い出だ。
以下の内容は、本当は語るべきでないけれど、胸に閉まっておくには重過ぎるので聞いて下さい。