臨死体験的なものをした話。
元々胃痛持ちで、十二指腸潰瘍を患った時に普段の胃痛だと思って我慢し過ぎてこじらせて、ぽっかり穴が空いてそこから胃酸が漏れてたとかで死にかけた事がある。
気づくと黄色いでろっとした水の中に立っていた。
水の高さはへそ上くらい。普通に服は着ていて、濡れて絡みつく感じが不快だった。
割とすぐそばに陸地が見えていた。けど地上には何にもない。地平線。山っぽい凹凸はあった。
逆側にも遠く岸のようなものは見えてたけど、霞んでよくわからなかった。
続く空も黄色っぽくて、重たい感じ。
ついさっきまで痛みでのたうち回ってたから、ああ、俺死んだのかなあって思った。
多分これが三途の川なのかなぁとか考えながら、どうしたらいいのかわからなくて、暫く呆然としてたと思う。
ズボンを引っ張られた。