先日、姉夫婦が引越しをするので、子供を2日間預かった。
小学校4年生の双子の姉弟で、姪は小さい頃からマセていたが、甥も口が達者になってきた。
とは言え、叔父バカだがものすごくかわいい。
プールに連れて行って、その帰りにちょっと遅い昼食をとることにした。
給料前で金もなかったので、学生の頃よく通った喫茶店へ行った。
夫婦2人で切り盛りしている店で、格安で大盛りのランチを出してくれる店だった。
料理をしない自分でも、手間のかかることの分かる料理がでてくる。
久しぶりに寄ったのだが、おじさんもおばさんも自分のことを覚えていてくれた。
子供たちは決してオシャレとは言えないレトロな内装を訝しげに眺めている。
「ここの料理、本当にうまいんだよ」と言うと、「へぇー」と意外そうな顔をした。
オムライスを3つ頼んだ。トロっとしたタマゴに手作りのデミグラスソースがかかっている。
おじさんは「なつかしいねぇ」と言いながら、
昔よく出してくれた大盛りのサラダとエビフライとクリームコロッケ、一口カツの盛り合わせをサービスしてくれた。
会計時に「俺もう社会人ですからちゃんと払いますよ」と言うと、
おばさんは「社会人になっても息子みたいなものだからいいのよ」と言ってくれた。
腹も気持ちも大満足で店を後にした。子供たちも喜んでくれているように思った。
帰りの車内で子供たちに「どう?うまかった?」と聞くと、
姪はニコニコしながら「うん、すごくおいしかった」と即答した。「俺に気を使ってるな」とは思ったけど。
すると甥が「おいしかったよ。だけどねー・・・」と言葉を濁した。