僕が小学生の頃、沖縄にいた時の話。
僕はひどい寝不足に苦しんでいた。
なぜなら、僕が住んでいたその家は、とにかく怪奇現象の絶えない家だったからだ。
いったん眠りについたとしても、必ず夜中の1、2時ぐらいに目を覚ますしてしまう。
そして、必死になってまた眠ろうとするが、その時に妙な音が聞こえてくるのである。ラップ音という奴だ。
だれもいないはずの台所から、食器がカチャカチャ鳴る音が聞こえたり、
床を叩く様な音、何かが倒れる様な音、人の足音、人の声のような低い音。
そういうのが毎日のように続き、寝ように眠れず寝不足に苦しんでいた。