姉の体験談。
近所の神社が祭りのために臨時で巫女のバイトを募集していた。
姉はそれに応募して、見事採用された。
主な仕事は祭りの時期の接客であったが、祭りのあとも土日だけ働けるようになった。
ある日、姉が境内の掃除をしていると、一人のサラリーマン風の男が声をかけてきた。
どうやら、神主とお話がしたいらしい。
セールスマンかな?と思ったが、とりあえず神主を呼び出した。
神主は境内で立っている彼を人目見て、血相を変えて近づいてきた。
神主が彼に一言耳打ちすると、彼は肩をガクっと落として涙を浮かべた。
男と神主は、姉も入ることを禁じられた(というより、入る用事をうけたことがない)部屋に2人で入った。
数分して、神主がノソっと顔を出して、姉に「日本酒を持ってきてくれ」と言った。