
これから書くお話は、実話です。
私たち一族を知る方には、記述内容から登場人物がバレるかもしれませんが(汗)わずらわしさを断ち切りたい一心で、思いきって書きたいと思います。
私の父は、田舎の大きな農家の分家の出です。その農家(=本家)は、父の実家(=分家)から竹林ひとつはさんだ北側にあります。
私が小さい頃は、父に連れられてよく父の実家に遊びに行き、ついでに本家にもお邪魔しました。その本家には、私よりいくつか年上の従兄弟がふたりいました。
お兄さんの方は生まれつき体の骨が一部足りない障害を持っていましたが、ふたりともいつも私とよく遊んでくれたので、幼少の私は本家が好きでした。
その本家は地元の大地主で、家のつくりもとても大きかったんです。私たちは(親戚もふくめて)いつも居間でだけ遊んでいました。
居間を出るときは、すぐそばにあったトイレに行くときくらいでした。