俺の親の実家の墓には、明治以前の遺骨が入ってない。
何故かというと、その実家がある山奥の集落には独自の土着信仰があって、なかなか仏教が定着しなかったから。
というか、明治まで寺という概念がなかったらしい。
その『土着信仰』なんだけど、けっこう特殊な物だった。
とあるホラーゲームの影響で、俺は学校のレポートの題材にそれを選んだ。
そもそも土着信仰とは、
外界との交わりのない集落において発生する、集団睡眠が発展したようなものだと俺は思っていたから、
その『土着信仰』を信じてなかった。
正直霊的な物とも無縁だったから、この話を洒落怖スレに投稿する事になるとは思ってなかったけどね。