高校の卒業式が終わって、担任教師を交えた全員参加のクラス会(謝恩会兼食事会)があった。
先生が参加していることもあり、酒類は出されなかったけど、
予定では4~8時、その後は期限なしの二次会が、先生の黙認のもとで開かれることになっていた。
俺は高校生活(もう10年近く前になる)を、端から見ればそれなりに謳歌してるように見えたと思う。
クラスでは、というか学年全体でも人間関係をソツなくこなし、愛想良く振舞っていたからだ。
しかしそれは上辺だけの付き合いにすぎず、親友と呼べる友達は一人としていなかった。