09/05/02
これは母から聞いた話です。母が父の所に嫁いでまだ間がない、若い頃の話です。
父の実家はO県のとある海辺にあり、周囲には農業用地にする目的で、もともと海だったところを埋め立てた土地が広がっていました。
海を埋め立てる前は完全な島で、土地のほとんどが山でした。その山のふもとのわずかな平地に家が密集して建てられているという所です。
以前は漁師を営む家が多かったそうですが、その頃には漁師をやめて普通の会社勤めをする家のほうが多かったそうです。父もそんな一人でした。
ある日、父が母を連れて従兄(以降Fさんにします)の家に遊びに行った時のことです。