ちょっと前のレスに、耳元で声がする話があるけど、これもその類の話です。
中学校からの友人Aに聞いた話。
そのAの高校時代の友人にBというのがいて、
(自分は違う高校に進んだが、Bの事は名前だけ聞かされて知っていた)
このBと、その彼女のC子が、幽霊だか何だかに取り憑かれたらしかった。
AがBから聞かされた話では、ちょっと意識が散漫になっている時、不意に耳元で呼び声がするのだとか。
聞き取ろうと耳を澄ましていると、そういう時には何も聞こえず、
別の事に気を取られていると、急に呼びかけられて驚かされる。
無論、周りで実際に誰かが呼んでいる訳ではなく、TV等が原因でもない。
しかも、自分が呼ばれているという事は判るのに、具体的に何と言っているのかは判らず、
動物の鳴き声が偶然人語に似た音になったみたいな感じなのだという。
驚かされたり気味が悪かったりするだけなら、慣れたり我慢したりも出来るかも知れないけれど、
寝入り端にこれに何度も呼び起こされるので、心労でヘロヘロにならないと眠りに就けず、
Bは日に日に憔悴していった。