14/07/03
ここで話してもいいのかな。去年の話なんだけど。
うちのじいさん(じいさんは婿養子(むこようし)で実家を出てる)の実家の山に伏見(ふしみ)から借りてるお稲荷(いなり)さんの祠(ほこら)があって、でもじいさんの家の人たちはみんな神様とか信じない人たちだから、祠にお供えどころか祠までの道が荒れ放題っていう状況だった。
自分のばあさんが異常に信心深いのと、母さんが信心深くはないけど、霊感みたいなものが強いおかげで、自分はお稲荷さんの存在を知ってたし、じいさんの家の墓参りついでにいつも参ってたんだ。
母が言うに、お稲荷さんは長いことずっと「伏見に帰りたい」って言っていたらしい。