12/01/28
まだ少学校の低学年ぐらいだったから、25年ぐらい前だと思いますが、あれはまだ家を建て替える前の平屋に住んでた頃でした。
その日は父の帰りが遅く、家には母と兄と俺の3人がいて、兄と一緒に風呂に入ってました。兄が湯船に浸かり俺が体を洗っていると、兄が驚いた顔で
「何あれ!?」
と、俺に向かって後ろの風呂の扉を見るように言いました。
それにつられて後ろを振り向くと、目の所だけ黒く、それ以外は全身真っ白な人の形をしてる何かが、扉に張ってあるすりガラスに向かって両手のひらをぺたり、ぺたりと、ガラスに手をはわせながらうごめいてる姿が俺の目に入ってきました。