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212 :1/9:2013/03/07(木) 23:06:53.10 ID:bthiYXPN0
20年ほど前、俺が実際に体験した、いまだに信じられない話を書こうと思います。
というのも、俺の周りには超常現象的なものに詳しい人物が全くいないので、
今から書く実際に体験した出来事を一体どう解釈したらいいかわからないからです。

大学生の頃、俺は本当にどうでもいい日々を送っていた。
夢も目標もなく、部活やゼミやサークルにも所属せず、ただひたすら漫然と過ごす怠惰な生活。
やることといえば、そんな俺と同じような目的のない仲間、KとSとドライブすることだったが、
それにも次第に飽きて、どうせドライブするなら廃道を探索しようと、誰ともなく言い出した。
廃道とは、使われなくなった道路や閉鎖された道路のことを指すらしいが、
俺達はあくまで車でいける範囲でしか行きたくなかったので、閉鎖された道路と言うよりは、
大きい道路ができたために使われなくなった道路とか、どこにつながってるのかわからないような細い脇道を、
Kの所有するジムニーでドライブするだけのものだった。
飽きっぽくてやる気もない俺達だが、これはとても楽しくて飽きなかった。
廃道が見せる非日常的な空間が、俺達の気質に合ったのかもしれない。

ある日、Kが「いい場所を見つけたんだよ、今から行ってみないか?」と言ってきた。
新しい廃道探索のスポットを見つけたということだ。
午後2時過ぎだったが、何の予定もない俺とSは当然今から行こうということになり、Kの車で現場へと向かった。
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