この話は、その発端から判っているので、そこら辺から書くが、前半が本当で後半が噂だと予め言っておく。
Aさんの家は、川沿いに広がる雑木林の中に古くからある一軒家で、ブロック塀と林で囲まれている。
その脇には幅2m程度の細い小道があり、曲りくねって100m程続いた後、大通りに繋がっている。
この通りは小学校に通学する上で近道だったが、登校は各地域の班ごとに決められた通学路を通らなければならず、
登校に使う事は無かった。
この小道で恐喝事件があったことで、学校側は使用禁止を生徒に命じていた。
しかし、この小道は不気味ではあるが怪談話など無い場所だったし、
禁止されていたが、下校の際などは構わずに使っていた。