中国

09/11/17
おいらだよ。 
今回は昔ばあちゃんから聞いた話を。 

1945年8月。中立条約を破ってR国が攻めてきたとき、じいちゃんは 
技師として中国で発電所を建造中だった。召集はなかったらしい。 
当の発電所は、ほぼ出来上がっていたという。 

「R助の鬼が来る」 
当時はその噂で持ち切りで、日本人集落は震え上がっていた。 
日本軍は守ってくれるのか?ここの住人はどうなる? 
しかし関東軍は、その時にはいつの間にか引き揚げてしまっていた。 
いつもは偉そうな軍人さんなんて、誰も残っていなかった。 
ようやく、混乱の窮みになっているだろう開拓団総本部から指示が来た。 
発電所の工事は無期限に中止。 
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