死臭

13/12/01
人間って、死が近づくと死臭がするね。

介護の仕事をしていた時、亡くなるお年寄りは3,4日前から死臭を漂わせていた。それも、その人の部屋の外まで臭うような、かなりハッキリとした臭い。

病気や衰弱がひどいわけじゃなく、突然ポックリ的な逝き方をする人でもそう。

自分では、データに出なくても細胞の一部が壊死?し始めていて、死臭に似た臭いを発するんだろうと、勝手にシロウト解釈してた。

仕事柄、湯灌(ゆかん)や死化粧なんかに馴れていたから、とくに気味悪いとも思わなかったし。

病院や電車内やデパートでもそういう臭いの人がたまにいたけど、ああ、深刻な症状が潜伏しているんだな、お気の毒に、程度にしか思わなかった。

でも先日、久しぶりに会った古い知人が強い死臭をまとってたの。

ゴルフが趣味の精悍(せいかん)な男性で、本人も「人間ドックでは優等生」と笑っていたので、自分の気のせいだろうと思ってたんだけど、その2日後に不慮の事故で亡くなってしまって、昨日お葬式に行って来たところ。

本当に事故だし、健康な人だから細胞が腐敗していたとは考えられない。どうにも腑に落ちず、第三者の冷静な分析がうかがいたくて書いてみました。