少年時代
14/02/21
もう20年近く前なんだけど祖父が亡くなったときの話。

毎日午後2時に散歩に行くのが習慣で、昼を食べたあとに昼寝してるからそれを起こすのが俺の夏休みの習慣だった。

それがいくら起こしても起きなくて、祖母と一緒にもう一回起こしに行ったらその時にはもう亡くなってた。

で親とか祖母が葬儀場に連絡したり、警察とか親戚とか知り合いに連絡したりでバタバタして、小学生だった俺は線香みてて、と祖父の遺体と一緒にみんなが帰ってくるのを待ってた。

あまりにいきなりだったから、みんな気が動転してたってのもあるんだけど、気がついたら俺と祖父だけが家に放置。

そして日が暮れてあたりが薄暗くなったぐらいに、」外から子供の声で「〇〇ー行くぞー!!」って聞こえた。

もう亡くなった祖父の幼なじみが、よくそうやって呼んでたから覚えてたんだけど、その〇〇って祖父の子供の頃のあだ名だった。

そしたら部屋の中からバタバタバタって子供が走るような足音がした。家の中には俺しかいないし、そもそも過疎化の激しい地域で近所に子供は俺しかいない。

そのことを両親や祖母に聞いてみたけど、やっぱり近所に子供はいないという答えで、寝ぼけてたんだろうということで終わった。

けど俺は今でもはっきり覚えてる。

ちょうどお盆だったから祖父を友達が迎えに来たのかなぁと思う。