07/12/08
三年前に住んでいた家(一軒家)でのある夜の話。
いつものように一日が終わり、二階の自室で眠りにつくまでベッドで本を読んでいた。
しばらくして、一階から猫の鳴き声が聞こえて来た。アゥオーン!ギャゥオーン!という、猫がケンカをする時の独特の声だ。
うちの猫は一階ならどこでも勝手に出入りできるようにしてあり、お気に入りは庭をとおして家の前の通りがよく見える窓のある部屋。夜はその窓辺で寝てたから、野良ちゃんと窓越しにケンカする事もしばしば。
やれやれと思いながらその部屋に入り、まず猫をどかした。
そしてカーテンを開けたら、髪がボサボサで目をギョロつかせた中年の女が窓にへばり付いていた。両手をべったりつけてこちらを睨み付けていた。
歯茎まで剥き出しにして窓の縁に噛み付きながら。
ひっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リアルにこんな声が出た。
部屋は電気を点けていなかったからはっきり見えた。動く事も出来ずにいると、不意にその女はいなくなった。もちろん追う気にはなれない。
それ以来、引っ越すまで猫は私の部屋で寝かせた。家を空ける時も二階に置いておくようにした。今も私の隣にいる。
コメント
コメント一覧
ああ、いるね
猫に憑いたんだね
競売された人の生霊だよ
霊とか言い張るなら錯覚もしくは作り話
ホームレスみたいな風貌の奴が敷地入ってくるとか吐きそう。
保護でーすとか言っといて隔離しろ。
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