不安
12/06/23
12年前の8月。

マンションのエレベーターに乗って自分の部屋がある7階へのぼっていた。

なのに普段の何倍も遅くまったく7階へ着くことができない。一応動いているんだからと黙って待ち、7階で扉が開いた。

夏のわりにものすごい薄暗くて、部屋全てのドアが全開に。妙な気持ち悪さが漂ってたが、早くこの場を出たかったので降りてしまった。

それから普段の生活がズレているように感じるようになった。部屋に戻るんだけど物の位置や間取りが違う。

職場で顔を合わせる人も、まったくではないけど微妙に雰囲気が違う。両親や兄や祖母でさえ変な感じがした。

何をするにも常に疲れている感じが取れず気持ちが悪い。でも周囲の人は私に何も変な感じを抱いておらず、それがよけいに気持ち悪かった。

年を追うごとにそんな感じが増えていて、今でももちろん違和感がある。

ありがちな話だけどこの体験が一番怖い。