08/03/14
今はもう取り壊されたホテルでバイトしていた時の事。
今はもう取り壊されたホテルでバイトしていた時の事。
そのホテル、老舗の高級ホテルで建物は古いが格式は高く、プロ野球チームの常宿でもあった。俺はルームサービスとしてお客さんの対応をしていた。
まあ古いホテルと言うのは必ず何かしらある物で、先輩から色々聞いていたが幸い怖い思いはほとんどした事がなく、いくつか知らされていたヤバイ部屋に行っても何も怖いと思ったことはなかった。
22時頃フロントから、お客がわけの分からない事を言ってるから見てきてくれと連絡が入る。名簿で調べるとその部屋は航空会社の利用、すなわちお客はキャビンアテンダント。
部屋は先輩から知らされていたヤバイ部屋の一つ。
ヤバイ部屋というよりCAの部屋と言うことでドキドキしながらノックをすると、裸にバスローブを着たCAがガバッと扉を開け、とにかく入ってお風呂見て!と言う。
違う意味でドキドキしながら部屋に入るとき、まるでお風呂の湯気で押される様な圧迫感を感じた。
どうせゴキブリでも出たのだろうと。風呂場に入るといい匂いが、、、いやいや別に何も問題は無さそうだ。ゴキもいないしなんだ?
洗面台の鏡見て!
曇っていて気が付かなかったが良く見ると鏡に10㎝位の無数の髪の毛が貼り付いて、思わずウォっと声が出た。この部屋嫌な感じがするし部屋換えて欲しいと言われた。
この状況を見て拒否する事も出来ないのでフロントに電話をして別の部屋を用意させた。
準備が出来るまで一人じゃ怖いから一緒にいてと言われ、CAが言うには業務用で割り当てられる部屋はいわく付きの事が多く、色々怖い思いをしたけど、ここまではっきり変な物が見えたのは始めてだと。
髪の毛以外にも見えた物があるけど怖がらせるから言えないと。
部屋を移った後の片付けは俺の仕事。風呂場のそうじも俺の仕事。鏡を見ると髪の毛は増えていた。鏡を見てぞっとした。
顔型に曇りが残りその頭部に髪の毛が付いていたのだった。それも3、4人。
目を閉じ、口を大きく開けた何とも無念そうな、例えれば突然の事故で死ぬ瞬間の様な顔。俺は腰を抜かしそうになり、そうじもほったらかしにして逃げ出した。
スタッフルームに逃げ帰りしばらくするとまたフロントから、例のCAに連絡する様に言われ、電話をした。
”本当は黙っているつもりだったけど、どうしても気になったから言うね”
”気が付かなかったみたいだけど、実は鏡には髪の毛の他に5人の顔が写ってて”
”あなたが風呂場に入ったらその5人が一斉にニヤと笑った”
”そしてあなたが風呂場から出てきたらその中の一人だと思う人が付いてきて”
”あなたを上から見下ろしていた”
”今日は塩を身に着けて、出来れば線香の1本でもあげて”
と言いやがった。
泣きそうになった。
長文失礼
コメント
コメント一覧
生きてるお前らには毛が無いのに
デブな幽霊もいないんやで
それでフサフサの霊達がニヤッと笑った。
さらに馬鹿にしたように上から覗いてまたニヤニヤしたのか。
生前は脱毛に悩んでいたんだろうな・・・
ハゲのくせにオォン!?
そんなおいらも薄毛~(泣)
渾身の力で鏡をなぐる
頭部は草原状態でも無駄毛部位が剥げてる(胸毛が生えない等)若年精巣君達を
ワイは余裕の表情で高見の見物。
コメントする