台風
14/04/27
怖いというより本当に不思議だった話。

高校2年のとき、ものすごい豪雨で川が氾濫し、全員早退という措置がとられた。私は父に迎えに来てもらい、見たことない川のような道にテンションが上がりながら、父の車で帰っていた。

途中で父の携帯に会社の人から電話がかかってきて、「そっちは大丈夫か?」などと会話していた。

そんな時、私の携帯にも誰かが電話をかけてきた。「誰だろう?」と携帯を見るとディスプレイには「お父さん」の文字。

隣を見ると、父はまだ会社の人と電話中。その時は怖くて電話に出なかった。

父の電話が終わった頃、携帯を見るとどこからか11秒の留守電が入っていた。留守電の相手は「お父さん」、時間も先ほどの時間とぴったり一致した。

恐る恐る聞いてみると、『電話がっ!電話がっ!』という、せっぱつまったような女の人の声。そのときは「この豪雨だし、電波がおかしくなってたのかな?」と自己解決した。

そして、次の日。

前日にあったこの出来事を友達に話し、まだ残してあった前日の11秒の留守電を友達に聞かせようと、携帯を渡した。

留守電を再生して、友達の耳に当てて数秒。友達が変な顔をして「この留守電であってる?」と言った。確かに日付も時間も秒数もぴったり。

なんでこんなこと言うのか、と自分の耳のそばで留守電を再生させてみると、11秒間ずっと「ザザ……ッ、ザザザ…」とノイズが続いていた。

小さいですが、これが私が体験した不思議なことです。

まぁ、この携帯普段から不思議なことばかり起こってたんですけどね。知らないうちに勝手に人に電話かけたりする携帯だったから。