パラノーマルちゃんねる | 2ch怖い話まとめ

主に2ちゃんねるから怖い話等を厳選してまとめています。洒落怖、山怖、意味怖、本当にあった怖い事件、芸能人が体験した怖い話、不思議な話、実話、長編、短編、動画他

怖くて切ない話

三丁目のたま

12/11/05
三丁目のタマ「まつりばやし」

三丁目の神社でお祭りがある日のこと。一人の少年が神社にある林に子猫を捨てた。今宵(こよい)の祭りに来る人が拾ってくれることを願い、少年は去っていく。

時間は少し過ぎて昼下がり。タマたちは「(装飾やらで)凄いことになっているらしい」神社を見に行くことにした。

涼しい場所を求めて林の中に入って休憩を取るタマたち。そこで捨てられた子猫と出会う。

衰弱し震えている子猫を見たタマたちは野良猫のノラに子猫を任せ、飼い主たちに何とかしてもらおうと家に戻る。
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桜

06/03/27
うちのおかんの話。

当時おかんは6人兄弟(男3女3)の長男の嫁として、嫁いできた。長男の弟妹はまだみんな学生で、いわば小姑的存在。

かなりの貧乏で、姑とお舅との折り合いも悪く、とくにお舅はパチンコ代がないから、子供の学費をよこせっていうむちゃくちゃな人で、旦那(つまりおれの親)も味方してくれない。むしろ一緒になっていびられた。

畑仕事で毎日こき使われ、姑と旦那が悪口を言いふらしてくれているので、近所や旦那の親戚周りの評価といえば、奴隷かなにか。嘲笑のまとだ。
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彼女

02/11/20
当時、親友(以下A)には、大学で知り合った〇恵ちゃん(以下B)という彼女がいました。話は4年前の、寒い季節の夜でした…

その日、Aは深夜までのレンタルビデオのバイトを終え、自宅に戻ったのは夜中の2時頃だったといいます。

週末のせいか、いつも以上に忙しかったので帰宅するとそのまま寝入ってしまったそうです。

しばらくしてから、不意に着メロが流れたそうです。携帯を取るとBから…

「なんだよこんな時間に」と、時間も時間だけに不機嫌そうにAが言うと、いつもは明るく答えるはずのBが、その時は明らかに何かが違う様子だったそうです。
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木

11/09/19
これは私が社会人になって6年目、去年の話。

場所は特定されちゃうと、そこの人達やそのことを知らない近隣の人達に迷惑をかけるのでぼかして書きます。

舞台は私が就職して初めて赴任した職場でのこと。

元々その敷地は旧陸軍の士官学校の土地で、戦後に売却され、うちの職場が一部(東京ドーム4個分)を買い取り、その敷地に宿泊施設兼会社の研修所を建てました。

なんでも大東亜戦争終戦の詔書(しょうしょ)の音読放送がされた日、士官候補生20数名が飼育していた軍馬の首を切り落とし、自分たちも切腹自殺をした場所だということをOBの方から聞かされました。
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母と子

14/06/01
登山をしていた頃、北アルプスのとある場所で道迷いした。もう日も暮れてしまってどうにもならない状態に陥っても歩き続けた。

稜線を歩いているし人気のある山だから多分、しばらく歩けばどこからか光が見えるはずだと、なんてことはない、朝を迎えた時は「あの時はやばかったなあ」なんて思えると信じてひたすら稜線を歩いた。

今考えれば、道を失って夜になったのにビバークしない時点で自分はまともな精神状態じゃなかったんだと思う。

20時を越えると秋口の山でも風が10mくらいと吹くととても寒くなる。体感温度は零下。
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子供

11/09/07
俺のオヤジから聞いた話。

オヤジが小さい頃の遊びといったらメンコが大ブームで、オヤジも色とりどり様々なメンコを集めていたが、腕はからっきしだったとか。

あるとき、同じ町内のA君に惨敗し、彼に頼み込んで特訓を受けた。勉強そっちのけで血のにじむような練習を重ねたところ、かなりの上達を遂げ気がつくとオヤジは近所でも名うてのメンコ名人になった。

師匠であるA君までもがライバルと認め、二人の直接対決は町内の子供たちがみな観戦に集まる名物となっていた。

星取は一進一退でなかなか決着はつかなかったとか。しかし、A君は父親の仕事の都合で東京に引っ越してしまった。
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老人

06/05/11
ばあちゃんが死んで、通夜の日の夜のこと。

母親と交代してばあちゃんの遺体の側でばあちゃんの遺品を整理してたら名前を呼ばれた気がした。

何となく遺体の方を振り向いたらばあちゃんの遺体の前に死んだはずのばあちゃんが正座してる。えっ?と思ってみてたら俺が持ってたばあちゃんのカバンを指差してニコニコ笑った。

カバンを探ると、ばあちゃんの通帳ともう一冊、俺名義の通帳。俺が顔を上げたらもうそこにばあちゃんはいなかった。

居間で夜食をとってた姉ちゃんにさっきのことを話して通帳を見せると、姉ちゃんがボロボロ泣き出して
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家族、影

私が中学生の時。

受験真っただ中、母がくも膜下出血で入院…そのまま亡くなってしまいました。その日の夜。最後に家族みんなで一緒に寝ようと姉が提案し、母を囲んで布団を敷き、思い出話をしていました。

夜が明ける少し前、父と母の寝室(仏間の隣にある)からゴトっと物音がしました。

結構大きな物音だったので私が様子を見に寝室に行くと、タンスの上に置いていたアルバムをまとめてしまっていた箱が落ちていたらしい。その中から写真が一枚飛び出していた。
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三毛猫

通勤で通る小さな公園に毎朝、老いた野良猫(三毛)がいた。

俺は必ずポケットに煮干を入れて通勤するようになった。毎朝煮干あげて、頭をなでてから通勤した。

ある朝、冷たくなってるそいつを見つけた。そこいらに埋めて犬とかに掘り返されても可哀想だから、会社に電話して半休をもらい、電車で4駅の俺のじいさんがやってる寺に運んだ。

あとはじいさんがそいつを骨にし、無縁仏の墓に入れてくれた。

次の日、通勤でそいつのいた公園を通り、あああいつはもういないのか…と思いながらも、いつもあいつのいたベンチのしたにポケットの煮干を置いた。

翌朝も、その翌朝も煮干を置いた。
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蕎麦屋

15/05/14
JRがまだ国鉄と呼ばれてた頃の話。

地元の駅に蕎麦屋が一件あった。いわゆる駅そば。

チェーンではなく、駅の外のあるお蕎麦屋さんが契約してた店舗で、旨い安い、でも種類がない、おまけに昼はやってないという、趣味でやってるサラリーマンサービスみたいな店だった。

乗り換え駅でもないけど、快速が止まる駅ではあったので、急行普通乗り換えの時間帯や、朝と晩から終電近くまで結構にぎわってる店だった。

ある日、終電後に客がなくなって店を閉めようとしたときに、なじみ客のサラリーマンが食べに来た。だけどこのサラリーマン、食べ終わって駅を出た先で暴走車にはねられて亡くなってしまった。
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