11/08/10
数年前のことです。
夜中に物音で目覚めると、窓がカタカタ揺れていた。無視していたが、音はいっこうに止まないので、カーテンを開けてみた。
驚いたことに窓の外に女性が1人立っていた。網戸に手をかけてカタカタ揺らしていた。
女性が誰かはすぐわかった。十数年前付き合っていた俺の高校時代の彼女だった。
彼女とは付き合い始めて二ヶ月もしないうちに、周りの冷やかしに気まずくなり、フラれたという嫌な思い出があった。
なぜうちにいるのか、不自然過ぎる光景に俺は驚いたが、彼女は何事もなかったかのように、俺との思い出話をし始めた。