長文ですまないが、1年経って、やっと冷静に思い出すことが出来るようになった出来事がある。
去年のちょうど今頃の話だ。
その日は金曜日で、俺は会社の同僚数人と何軒かの店をハシゴして、すっかり良い気持ちだった。
当然、終電は既に無く、3人の同僚と一緒にカプセルホテルに向かった。
カプセルホテルに入り、フロントで人数を告げると、2部屋しか空きが無いという。
仕方がなく、一番先輩である自分と、
家が比較的近くて、タクシーでも同程度の料金しかかからない奴が諦めることになった。
カプセルホテルを出た所で、同僚はタクシーを捕まえるため駅方面に向かうので別れた。
俺はもう一軒あるカプセルホテルに電話をかけて、空き状況を確認した。
幸い空きがあるとの事だったので、そこに向かおうと歩き始めた。