
駅から家に帰る時の話。
その日は結構仕事が遅くなって深夜11時くらい。ほとんど人のいない帰路をとぼとぼ歩いてた。
途中の公園に入って、そこを抜けた先に家があるんだけど、いつもは誰もいない公園のブランコがキィキィ鳴ってた。少し音が怖かったけど、そのくらいだったら大して問題ない。風で揺れてるだけ程度ですむ。
でも少し気になって、パッとブランコを見たら、5歳くらいの男の子がブランコをこいでて普通に怖かった。
深夜12時にさしかかろうとしてるくらいの時間帯に男の子が1人で公園にいるの。
気になって聞いてみた。親は?なんでこんな時間に1人で?君この辺に住んでる子?親はどこにいるの?みたいな感じで。そしたら男の子が
「お母さん何言ってるの?」
って。
お母さんってどういう事だろう。
私がお母さんなの?と聞いてみたら
「お母さん本気で言ってるの?もうそろそろお家帰るんじゃないの?」
この男の子頭おかしいのかなってちょっと心配になって、家はどこか、私は子供を産んだことはないから君の言っていることはおかしい、と伝えると
「家はあそこ、早く帰ろ」
って私の家を指さしてそのまま男の子は私の家に帰ろうと歩き始めた。怖くなって私は走って家に帰ってすぐに鍵をかけた。
翌日、不動産屋にその事を問い合わせると昔私の家で、毎日のように虐待されていて家から逃げて公園で遊んでいる男の子がいたとのこと。
その男の子は今どうなったかは知らないし、もちろん死んだという事も考えにくいだろうと言われた。ならあの男の子はだれだったんだろう…
怖くなかったらごめんなさい。
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お母さんと呼ばれても???
普通の人は、親がごめんね、もうしないからね、帰ろう、と言うと、いくら虐待児でも親が優しい言葉をかければ、やっぱり親が好きだから言うことに従う、と思うだろうが、違う。
従わないと虐待されるからだ。
どうやったって虐待からは逃れられないけど、さらに酷くならないために、虐待が待ってる「家」に帰るんだよ。
虐待児は、自分から「家に帰ろう」なんて親には言わない。それは虐待親からしたら「ガキが自分に命令した」ことになるから、さらに虐待がひどくなる。
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