ふたつめ。
ロサンゼルスシティーホールの展望台から見る景色は素晴らしいという話を聞いた。
35℃を超える暑さと照りつける日差しにうんざりしながら自転車、電車、バスを乗り継いでシティーホールに到着。(自転車をバス、電車に載せることができる)
入り口でセキュリティーチェックを受け、エレベーターで24階まで上れと言われる。
エレベーターに乗ると、ボタンが22階までしかない。それより上は階段を利用するのかなと思い、とりあえず上ってみる。
22階に到着し、エレベーターを降りると窓一面に広がるロサンゼルスの美しい夜景。有り得ない。シティーホールに着いたのはほんの5分ほど前で、陽が照る真昼間だった。
状況を全く飲み込めず、何故かしばらく笑いが止まらなかった。笑い終えてから、薄暗いフロアにただ一人自分の笑い声が響いていることに気づく。誰もいない。
途端物凄い恐怖を感じてすぐさま一階までエレベーターで下りるが、ガラス張りの正面玄関は施錠されており、外はやはり完全に夜だった。
車と人の往来も見えず、館内は無人、静寂。この時点で泣いていたと思う。
ホールを夢中で走り、鍵がかかっていなかった裏口のドアから脱出。外は明るかったが、振り向くのが怖かった。後ろにはまだ夜が広がっているような気がした。
自転車を取りに向かう途中、バスとバスから降りた人を見て、初めて現実に戻ってこられたような気がした。
自転車のハンドルにはwarnと書いた紙がぶら下がっていた。
引用元:https://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1313576195/
引用元:https://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1313576195/
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コメント一覧
変な所で怖気づかず、そのまま24階まで階段で上がってみたらよかったのに、ね。また別の驚異(脅威)を体験できたかも知れません。
この種の話で共通するのは、投稿者(体験者)が怪異に対する検証をほとんど行なわない事。この話で言うなら、投稿者は1階まで戻って外に出た後、正面玄関に回って、そこが開いているか、人の出入りはあるか、中は明るくなっているか、等々を確認しても良かったはず。怖くてできなかったなどという言い訳は通りませんよ。他の話も含めて、作者(投稿者)は怖い話を書き上げるのに一生懸命になるあまり、脇を固めるのがついおろそかになってしまうのかも知れません。
米国の「スタートレック」シリーズ、英国の「ドクターフー」シリーズとともに世界三大SFドラマシリーズと呼ばれる我が国の「ウルトラマンシリーズ」ですが、そのシリーズ初回作の「ウルトラQ」は、Qというウルトラヒーローが出てくるわけではなく、主人公は佐原健二氏扮する民間航空会社の経営者兼パイロットの万城目淳で、大新聞社の御用達として桜井浩子さん扮する女性特ダネ記者とともに事件が起こるとセスナやヘリコプターを駆って日本全国どこにでもひとっ飛びすることができ、科特隊には及びませんが民間人としてはかなりの機動力を持ってます。
で、次の点が重要なのですがこの万城目淳、売れないSF作家という顔も持つのです。ですから超常現象や怪異現象を目の当たりにしても他のものよりひるむこと少なく、またSF作家としての知識を駆使して事件解決に向けて他者より一歩先んじた行動をとることができるので、ウルトラヒーロー不在の中、正にヒーローとしてふるまえるという非常によくできたキャラクターでした
※1でへそ吉さんは「変な所で怖気づかず」云々と言われていますが、それは投稿主に対してこのようなヒーローになれと言っているのと同じで、やはりちょっと無茶振りというものです。普通の人間というものは万城目淳のように行動できないものです
パラノーマルちゃんねるにアップされる無数のおはなしの中の多くは、「あれはいったい何だったんだろう」でしめくくられて「え、これでおわっちゃうの」「それだけかい」「写メ撮っとけよ」となるものが多いですが、それこそが素人が語る実話怪談ならではのそこはかとないリアリティで味なのであると自分は思っています
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