897 :本当にあった怖い名無し:2019/03/19(火) 13:59:21.95 ID:RCqUJiVt0.net[1/2]
小咄を一つ
爺さんの実家はちょっと離れた村でそこの共同墓地に先に亡くなった婆さんが祀られている
そのロケーションが特殊で、県道から私道のような砂利道を通る
両サイドには畑が広がっているから知らない人にとっては他人の敷地を通るような印象
そこを抜けると山の斜面に段々畑のように区画整備された墓地がある
婆さんの墓はその区画の一番下段側、つまり畑と最短距離の位置にある
盆は年に一回、親戚一同が集まって墓を大掃除する
それ以外にも爺さんはほぼ単独で月命日など、年に数回お参りを欠かさなかった
手前みそだが他の墓は雑草が生い茂っていたりコケが生えていたりする中、
うちの墓はどこよりもきちんと手入れがなされていたと思う
数年前の盆、十数名が集まって草刈りなどに精を出していたらふもとから人が近づいて来る
その背格好が死んだ婆さんそっくりで最初は他人の空似だと思っていたんだけど、
ズームアップするにつれ顔までそっくりなことが分かった
誰からともなく「婆さん!」「○○子婆さんだ!」と叫ぶ中、
その婆さんはこちらに来るのが当然というような笑顔で我々の輪に加わった
何より爺さんが「○○子そっくりだなあ、おめえさん!」と目を丸くしていた
話を聞いてみたらふもとの畑の農家に長いこと住んでいる婆さんだった
家から一番近いうちの墓がよく見え、時々その墓から呼ばれるような気がした
そこで他人の墓地に足を入れるのは失礼だと承知の上で何度か来てみたんだが、
ここ(うちの墓)に来ると不思議と落ち着いたような気分になるそうだ
今日は特に私を呼ぶ声が強く感じられたので、呼ばれるままに墓に来た
皆さん(俺ら)とは初対面なんだけど初めて会う気が全くしなかったとのこと
そこで誰かが生前の婆さんの写真を見せたら本人も「あんれま、似でるねえ!」と驚いてた
そっくり婆さんは「そういえば」と話を続けた
以前から何度か別人と間違えられることがあったけど、それが○○子さんだったのかしら?と
そしたら爺さんも同じ体験が○○子にもあったと返した
この不思議な出会いがあってから以後家族ぐるみのお付き合いの仲に
なお、爺さんが駆け落ちしたとかのオチはない (おわり)
898 :本当にあった怖い名無し:2019/03/19(火) 14:38:07.71 ID:ZzLQNJRM0.net
オチがないんじゃ小噺になってないじゃん
面白いからいいけどー
899 :本当にあった怖い名無し:2019/03/19(火) 14:46:35.39 ID:RCqUJiVt0.net[2/2]
うん、まあこの話は後の方じゃなく途中がメインかつスレタイなので
それまで面識なかったそっくり婆さんが呼ばれた気がして行ってみた、という点がね
普通だったら他人が大勢いるところに近寄って来ないよね
でもあの時は距離が縮まることにお互い何の違和感もなかった
901 :本当にあった怖い名無し:2019/03/20(水) 07:39:55.13 ID:NE6f/CN90.net
>>899
面白かった
以前から間違えられてたって事はその2人は若い頃からそっくりだったのかな
902 :897:2019/03/20(水) 10:21:59.87 ID:gFU7r7bT0.net
>>901
そっくり婆さんと故○○婆さんの若い頃の写真も見せっこしたら、
やはり顔だけならそっくりだったそうだ
ただし髪型とか服装とか若い女性固有の生気のオーラが微妙に違っていて、
第三者には区別つかなくても身内なら判別可能なレベルだったとのこと
余談だがこの出会いがあってから爺さんが月命日に行けない時は、
そっくり婆さんが変わりにお参りしてくれることになった
次に爺さんが行くときには手土産持参で訪問するんだが、
田舎の人固有の気前の良さが発動して畑でとれた野菜をどっさりくれるんだと
そっくり婆さんの旦那さんも「今さら浮気なんてあるわけねえべやww」
と爺さんの訪問を歓迎しているとか
引用元:https://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1313576195/
引用元:https://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1313576195/
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この出会いは本当にあの世で真実を知ったお祖母さんの御導きかもねw
親族勢揃いだったが
爺さんのの息子(伯父・叔父)連中と
爺さんの兄弟とその息子達が爺さんそっくりで
皆大笑いだった。(ほのぼの葬式になってしまった)
別の笑い話()で、ばあさんの葬式の日に生き別れの双子の妹が葬式に来て親族一同驚いた、ってのがあったな。
その長女があまりにも、祖祖母に瓜二つでした。(親子だから当然かもしれないけど)
学校から帰ると祖祖母の最後を看取った部屋から出てきたときは、とっさに「祖祖母が生き返った」と思った。そんなことはあるわけがないのに。
30年前に亡くなった祖母そっくりの人を、祖母の実家があった市の寺で見かけたことがある。祖母は70代で亡くなったが、その老婦人は、かくしゃくとしながらも90歳手前に見えた。祖母より年下。祖母が年齢を重ねたら、こんな感じだったろうなと思う程、生き写しだった。もしかしたら祖母の姪や従姉妹辺りじゃなかったかと、声を掛けられなかったのを後悔した。
学校では学年が変わるたび初めて同級になった奴から人違いされたし
職場でも初めて会う客にほぼ必ず「友人知人にソックリな人がいる」と言われるし
街を歩いているときや電車の中で人違いされて声をかけられることがしょっちゅう。
それは印象が薄くてぼんやりした特徴のない顔、って言われてるんだよ…自分の知り合いの誰かにちょっと似てる、としないと、覚えられない顔立ちって言う。
それは違うだろ。「覚えられない顔」だったら
そもそも似ている奴に会っても思い出せないはずだ。
墓参りにきた相手側の夫婦が記事主の祖祖父母に似ていたら、その子供、父か若しくは母にも記事主の親に似ているのかしら?
私の母の従姉妹に母とよく似た人がいたのよ、その人の親は母の父母の兄弟の子供なので性格は違えども顔は瓜二つと言っても良いくらいよく似ていたわ。
私の祖父母は従兄弟結婚でね、母に似ている人も祖父母の兄弟との結婚だからと本人から話して下さったわ。
お互いその事を知らされずに親戚同士で見合い結婚されたとケースも有るんじゃないかしら?
昔は、自分の財産守るために親戚結婚は普通に有ったみたいだから┅。
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