川原を散歩してたら、草むらの中からオッサンが出てきた。
Tシャツと短パン着た汚いハゲのオッサンで、私と目が合った瞬間に
腕を掴んで草むらに引きずり込んだ。
1メートルくらいの高い草むらなので、屈むと外からは見えなくなる。
私が声を上げると、オッサンが手に持った包丁を見せて来た。
「声出すな、殺すど。」
近くで見たオッサンは、目が死んだ魚みたいで狂ってる気がした。
半ベソでガタガタ震えていると、オッサンは私を草むらの奥に向かって
ズンズン連れ込んで行く。
向こう側は堤防になっているはずだったが、草むらを抜けると知らない
村みたいな集落になっていた。
「え?」と思ってオッサンを見ると、オッサンもポカーンとしていた。
二人でその光景を眺めていると、小屋みたいな所から突然大勢の人間が
飛び出して来て、こっちに押し寄せて来る。
ボロボロの服を着て、顔は歪んで意味不明の大声を上げて怒ってる様な
雰囲気だった。
驚いたのか、オッサンの手がゆるんだので私はオッサンを押し倒して一人で
草むらに逃げ込んだ。
後ろでオッサンの悲鳴が聞こえたけど、私は草むらを走り抜けた。
草むらを出ると、元の川原だった。
誰にも言えないでいると、何日かして川原で自殺体が見つかって大騒ぎに。
死んだのは、そのオッサンみたいだった。
493: 本当にあった怖い名無し 2006/10/20(金) 00:48:22 ID:3g0EWYI40
>>453
実話でしかも投稿者女性っしょ?
これ秀逸。この短さにまとまってこの満足感はスゴス
引用元:https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1160826850/
コメント
コメント一覧
ヘソ爺、相変わらず時代背景読めないのな
未知の部落じゃなくてホームレス達の集落だよ
90年代後半から不況で増えだして行き場がなく川原に集まってビールシートのテント小屋で集落形成し暮らし始めたんだよ
差別や暴行もあり自衛も兼ねて集団で隠れ住むようになった
ピークは03頃で社会問題化して行政やNPOの働きかけで保護し06,07くらいから減りだしたんだ
ホームレスに落ちる前は普通の人だっていたし、これは自棄になって女性襲っちゃったって案件
未遂後、正気に戻った時に自責の念で逝っちゃったんだろうね
今だって少数ながらこの手の人たちは存在するんだぜ、表から見えなくなっただけで
コメ3殿、相変わらず(?)文章の内容を読めないのな。
「向こう側は堤防になっているはずだったが(中略)知らない村みたいな集落になっていた。」という記述で、普段見知った地形・景観とは異なる世界がそこにあったと読めます。ホームレスが1990年代から作った集落があったのなら投稿者も知っているはずであり、親や教師や周囲の大人たちから、川原には近づくなと注意されているはず。そんな事には全く言及されていませんから、「未知の部落」は投稿者が変なおっさんに引っ張られた時に突然出現したとしか考えられませんな。
「オッサンもポカーンとしていた」とありますから、オッサンは決してホームレスの仲間ではない、もしくは押し寄せて来た大勢の人間もホームレスではなかった可能性が強い。この点は私も訂正します。
ホームレスの歴史を書く前に、まず投稿作品の内容をきちんと把握しましょう。
草むらの奥の集落は、※3の言うとおり、ホームレスの集落だろうな。
一時期、川沿いにブルーシートや木で組んだ小屋がたくさんあった。
東京の荒川だと、河川敷の広い場所の奥(川沿い)に小屋と畑作ってた。
893と場所の取り合い(893は大麻畑を作っていた)をしていた。
>>1
判定:不能
※5のへそ吉さんの言説に「有効」を認めましたが、本人も言及してしておられるように※1の自身の論旨への訂正を含んでおり、バトル自体がgdgdだなと思います。さらに※6でホームレス派の援軍が現れ、私ももうどうでも良くなりました。
判定はともかく、明日がいい日でありますように。
>村みたいな集落になっていた。
つまり、これはおっさんと報告者の二人で異世界に紛れ込んでしまったって話だろ。現実のホームレスのブルーシート小屋集落なんて関係ない。だって創作話なんだからさ。
捕捉しておくと、文中に草丈1mってあるが、普通の大人ならその先を見渡せる。当然、草むらの先には堤防が見える設定だからこその「堤防になってるはず」だし、集落があれば見えないとおかしい。ちょっと読解力が足りないんではないかと思う。
草むらにはいってはいけない!
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