昨日の某番組で、網膜分離という障害の為に失明した青年が、努力の末エベレスト登頂に成功する、
というドキュメンタリーをやっていた。
偶然、その番組を見ていた俺は正直感動したのだが、晩酌しながら見ていた親父は複雑な表情だった。
その表情が気にかかり、それとなく聞いてみると、親父はポツリポツリと話し始めた。
要約するとこうなる。
親父の叔父、すなわち俺からすれば爺ちゃんの弟(大叔父)には、
息子(親父からすれば従弟。仮にY一郎さんとする)が1人いる、という事になっているが、
実はその息子の下にもう1人息子(仮にY次郎さんとする)がいた。
Y次郎さんも生まれつき目の障害を抱えており、十代前半には失明してしまうと医者から宣告されたそうだ。
その宣告にショックを受けたY次郎さんの母親は、
Y次郎さんが失明するまでにきちんと自立した生活を送れるようになってほしいとの思いから、とても厳しく躾たそうだ。
だけど母親は1つ重大なミスをしてしまった。Y次郎さんを決して褒めなかったのだ。
「目の見える人はその位出来て当然」
「もっと頑張れ」
「この位じゃ駄目」
Y次郎さんがどんなに頑張っても返ってくるのはそんな言葉ばかり。
Y次郎さんは次第に母親を嫌いになっていった。
そして、ついに失明してしまうY次郎さん。
ショックで家に閉じこもってしまうが、母親はそれを許さず、半ば無理やりY次郎さんを外へ叩き出す。
仕方なく杖を突きながら外を歩くが、云十年前で障害者への理解も乏しい時代、
周りの糞ガキどもはY次郎さんを『め○ら』と笑い、石まで投げつける。
やっとの事で家に帰り着き、悔しさに涙を流すY次郎さん。
でも母親は、
「その位で泣くな」「お前はこの体と一生付き合っていかなくてはいけない」
と、慰めの言葉1つかけてくれない。
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そんな日々が続き、Y次郎さんはとうとう限界を迎えた。
いつものように母親から家を追い出され、杖を突きながら外を彷徨う。
やがて、家から少し離れた所にある道路に出た。
交通量の多い時間帯、Y次郎さんは躊躇いも無く道路へ侵入し、トラックに撥ねられた。即死だったそうだ。
葬式が終わり、母親がY次郎さんの持ち物を整理していると、
偶然テープレコーダーにY次郎さんが肉声を吹き込んでいた事に気づく。
吹き込まれていた肉声、それは母親への限りない怨みと憎しみ。
親父もその内容までは知らないそうだが、
気の強い母親が発狂寸前にまで追い込まれたらしいので、相当凄い内容だったと思う。
結局、母親は精神を病んで2年程精神病院に入院することになり、かなり苦労したそうだ。
そして、数十年後「Y次郎が私を見て笑っている」といった内容の幻覚を見ながら亡くなったらしい。
最後に親父は、
「厳しいだけじゃ駄目なんよ」と言ってこの話を終えた。
引用元:https://hobby11.5ch.net/test/read.cgi/occult/1217949163/
コメント
コメント一覧
正確に書いてないので断言はしづらいが
盲学校はもうあった筈だが?実家が遠隔地の児童生徒の為に寮もある。
ちなみにオウムの教祖も盲学校出身者。ただの弱視だから入学資格は無かったが家庭がクソ貧乏だから特例で入れてもらった。
周りが全盲なので弱視は有利、盲学校では暴君だったそうだ。
報告者父が厳しくするだけじゃいけないと反面教師にしてるのが救い
興味ないなら首突っ込むなYO!
障害児を産んだ女として烙印押されるし、一生手のかかるガイジが憎くて感情的に当たったんだろ
周囲は気分悪くても何も言えん虐待女に関わりたくないし
精々テレコに呪詛の言葉を残しておけとアドバイスするくらいだね
特別支援学校(今時のお茶を濁した言い方に変更された校名)の者だが、それ、大当たりだ
もうね、女の保護者が酷いんだよ、女の方なんだよ
何とかして普通校に入れようとして発狂しまくったのが、特支にくるんだよ
野田や小池なんかをはるかに上回る独裁ババアみたいなのがゴロゴロいる
職員はお前の奴隷じゃないんだぞ、みたいなのが
で、家では何も教えてなかったり、反対に虐待レベルで躾とかしてたりする
子供がおかしいのはアンタのせいだろ、と言いたくなるのを何度も我慢しなければならない
あと、安物洗剤ばかり使ってるんだろな、やたら臭い
子供も臭いんだよ、可哀想なくらいに
あれじゃ虐められてしまうよ、親に言っても聞く耳持たないし
ほんと、バカ親ばかりだ
普通の子供も同じかもしれないな。
「学歴社会なんだから!!」進学はしなくてはならない、イジメがあっても学校には通わなければならない!
で、子供が自殺。たいてい後には「親は悪くない。育ててくれてありがとう」みたいな遺書が。
病人に限らず、親は我が子が学校に適応できないなら「こんな子は自殺してほしい」と考えて追いつめているのかも。
大津や旭川の子達が未遂で生き延びていたなら、やっぱり、「親は味方じゃなかった」って言ったかもしれない。
自分の煩悩を満たす馬鹿は消えてほしい
そりゃそうだろ
いざ自分が世話できなくなったら、まだ障がい者に理解がない時代に将来確実に障がい者になるとわかった母親の危機感はかなりだったんじゃないかな。褒めるということを忘れてしまうくらい母親も必死だったんだろう。
ただその母親に対してもY次郎に対しても父親と兄は我関せずでいたのだろうか?好きで病気になったわけじゃないし頑張ってるんだからたまには褒めてやれとか、厳しいけど誰よりも心配してのことだからあまり気に病むなお前は十分頑張ってるんだから大丈夫、とか。
最後やや語弊があるかもしれんよ。
自分のための子供でステータス化してる人は何にせよどこかズレてる。
親に相談した上で親がどう動くかだねー。
無関心や厳しすぎて相談すらできないのと心配させたくないって子供心で相談できないのとでは違うし。
辛い時は辛いと正直に相談できる親子関係を築くのも難しいな。
盲人には昭和より昔から
鍼灸師やマッサージ師という道が拓かれていたから他の身体障害者よりは進路は安泰だった。
ちゃんとした資格なので仕事として生活費も稼げた。
戦前ならイタコや瞽女のような特殊技能集団がいたぞ。
どこの自治体か教えて。
県名だけでいいからさ。
一生行かないから。
教育ママなら健常児の親にもいるじゃん。
1週間みっちり習い事と塾を詰め込むスケジュールを組んでる家庭が。
あんたの子だからそんな才能は開花しないよと言いたくなる。
人の話を否定から入る奴もロクな奴が居ないしな。
オウムの教祖も初期の頃にバラエティ番組に出てたんだけど、その頃はどの宗教家よりマトモな事言ってたのにな。
それをリアルタイムに見てたから、オウムが問題になり始めた頃は信じられなかったわ。
父親が小児脳神経科の医師だったんだが、子供が障害を持つと、男親は逃げる人が多いそうだ。離婚はもちろん、婚姻継続はしていても、子供のことは母親がやるものだと主張して、家庭から逃げるらしい。
子供に関しては、女は男より逃げづらい上に「産んだ責任」を勝手に追求されるから、そりゃ追い詰められて精神的におかしくなるよ。
結局、当の障害を持った人が適切なサポートを受けるためには、その周りの人が適切なサポートを受けていなければならないってこと。
悲しいね
自分もそう思う。
この場合なら父親は何をしてたの?妻をたしなめる事だって出来るし、母親のフォローとして付け足しの優しい言葉をかけるなり、息子の後を付いて行くなり出来たはず。全部を母親が、女が悪いと言うのは変だ。子育てを全くしていないけど?
母親は確かにやり過ぎてしまったけど、子が生まれれば突如「母親」と呼ばれ個人ではなくなり、「母の責任」「母親なら出来て当たり前の母親像」を押し付けられ、自分自信も我が子への愛=心配でノイローゼ気味になる。夫はそのフォローさえもしなかったんだね。夫としても父親としても機能していなかった。
皆、今迄「誰かの子どもである」精神なのに子が産まれれば「親」の自覚を問われる。「親」に切り替わるのは難しいんだよ。だからこそ、男女で助け合って支え合って成長していかないといけないんだけどね。
私自身、障害を持って産まれてきて親は「周りから言われるのはお前の性格が暗いからだ!メソメソするからだ!誰よりも賢くなれ!勉強しろ!自慢出来ない子供なんていらない!大人になったら結婚して出て行け。跡取りは妹だ!お前と違って可愛いからね!」と叩かれて育った。暗かろうが明るかろうが他人は言うのにねw 慰めをくれなかった親を確かに親を恨んでいる。彼の場合はもっと重篤な病気なだけに相当辛かったと思う。
私だって自殺しようとやってみた。首吊りは苦しくて、「死ぬ」ことは難しいと悟った。生きることも辛かったが死ぬ事も辛く惨めでハンパな自分だったが、心に寄り添ってくれる人を見つけたら違うかもと一念発起して生きて結婚した。子どもが生まれて親の難しさを実感しながらも自分がして欲しかった愛を与える事で生きる喜びを得た。だからこそ、残念で可哀想な結末だわ。もう少し頑張って友達なり、恋人なり、誰かを見つけて欲しかったよ。
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