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545 :本当にあった怖い名無し:2009/02/07(土) 22:53:00 ID:ZLdpJ1Y+0
去年の11月の初めころから、家の中にちょくちょく生肉が落ちている。
この間なんか、スリッパの中にくちゃっと丸めて入れられていた。
それも、どれも売っている肉とは違って、まだ微妙に皮と白っぽいうぶ毛がついている、豚肉みたいなピンクの肉。

俺さ、マンションに一人暮らしなのよ。
こんな気味の悪いいたずらするような同居人、居ないわけよ。
だから、これといって害があるわけではないけど、なんだか気味が悪いなー程度には思ってたの。


で、正月に久しぶりに実家に帰ったとき、その話を親に冗談半分で言ってみたのね。
そしたら、トーチャンとカーチャンもふざけて、「じゃあギヤマの神さんに一回見て貰おうか」って事になった。
この『ギヤマの神さん』っていうのは、俺の田舎の山の中にある神社の拝み屋のばあさんの事。
ナントカっていう神様を代々守り続けて奉ってるから、『神さん』って呼ばれてる。ギヤマは多分屋号。
俺の田舎は、誰かが突然居なくなったり、狐憑きみたいになって暴れまわるようなことになったときは
まず第一にこの『ギヤマの神さん』に見て貰うって言うのが定石な、割と迷信深い村なのよ。

んで、お昼ごろに車走らせて親と神社に行ったんだけど、そこで『ギヤマの神さん』に見て貰った結果。
「家に落ちてる体の一部(生肉の事)は、あんたの元にこれから生まれてくる子供のもの。
 あんたが今まで何をして来たかは私には分からんが、あんたのせいで生まれてくる子供の体が削り取られてる。
 生まれてくる子供は五体満足じゃない。
 でも、きっとあんたの元に生まれてくるよ」
ってなもんだった。
俺も両親もそこまで信心深いわけではないが、多少なりとも焦った。
でも、「どうすれば助かりますか」ってすがりつくカーチャンに対する、神さんの返答は非情だった。
「私にはどうする事も出来ん。全てはあんたの息子の業だ。
 どうすることも出来ん…関わりとうない…私まで呑まれる…」

俺としては、その業とやらには何の身に覚えもなかったし、始終(´∵`)こんな顔だった訳だけど、
そのまま文字通りどうする事も出来ずに、実家を後にして数週間がたった一月の終わりごろ。
付き合ってた彼女の妊娠が判明しちゃった。

今でも家の中には、時々生肉がへばりついてる。
俺は一体どうすればいいんだろうね。誰か助けて。


引用元:https://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1561192635/