613: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 07:52:45.23 ID:QO1RxYAJO
20年程前、友人と連れ立って登山に。
福岡のA山へ。
登山と言っても、舗装された道路を自転車で登るだけのもので、
長い坂道を自転車から降りずに走り抜くという根性見せゲーム。
学生時分のことだから、何が楽しいのか分かんないけど数回通った。
これは良い思い出。
七号目辺りまで登りきると開けて平らになっていて一般的にはここが頂上とされる。駐車スペースと、売店と、綺麗な夜景が見える場所。
今回はその先の獣道を進んで見ようという試み。
ここに向かう頃にはもう夕方に差し掛かっていて、道中真っ暗闇を歩く事になった。
614: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 07:55:06.60 ID:QO1RxYAJO
当時、携帯電話持ってたろうか忘れた。
ともかく視界の頼りは月の光だけだったような。
木々に遮られて空の明かりが届かなかった。
目が頼りにならないから、枝を投げ、先に道があるかどうか確かめながら進んだ。
もちろん怖かったが、興奮と楽しいのが勝った
615: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 07:57:30.29 ID:QO1RxYAJO
一応は人が通る用の道らしく山頂に向かい、幅一メートルほどの間隔で木々が別れて生えて道となり、歩くには苦労しないし、迷う事もまず無い。
ただし登山客用の道ではないから不自然にこうばいが荒く、真っ直ぐではなかった。
踏み外せば転落しかねない箇所も多々。
たぶん死にはしないだろうけど。
その場には気の合う仲間が三、四人居たと思うが、疲れもあって無言の時間が長くなった。
それでも二時間も経ってなかったかな?ゆっくり進んだ事もあって、距離的には大した事ないと思う。
616: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 08:00:10.90 ID:QO1RxYAJO
ここは目に浮かぶように覚えてる。
街の明かりが見え、
鋼色の小くした東京タワーのような物と遭遇した。
電波塔と言うのかな?
ちょうどこの後の道が急になっていて、ほとんどよじ登るような形になる。
登った先の暗闇が一層濃くて、ここに来て始めて、言わば霊的な恐れを感じた。
暗闇が深く感じたのは、一旦街の明かりが目に入ったものだから、視覚的な効果によるものも大きいと思う。文字通り何も見えなかった。
617: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 08:02:30.80 ID:QO1RxYAJO
それから先に絶対に進みたくないと思った。
友人達に告げると実は俺も、俺もだと、全員で引き返す事に。
よじ登った道をズルズルと滑り降りて、そそくさと退散し始める。
後ろで仲間の一人が、おい早く来いと声をあげた。
振り返るとAがまだ上にいて、頭を向こうにむけたまま、四つん這いになって体を大きく上下に揺らしてる。
駆け寄ってみると、ふーと息を漏らしてる。
618: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 08:06:15.23 ID:QO1RxYAJO
訳が分からずもう一度、仲間の一人が早よ来いよと声をかけた時に、Aは寝転がるようになって、ズザーとずり落ちた。
それがなんだか嫌だなと感じた。Aが近寄って来たのが嫌だった。
ともかく囲んで何してんだ、大丈夫か、と腕を掴んで立たせて、皆で服に付いた土を払ってやった。
帰ろうぜと手を引くと、Aは返事はしなかったが、歩き始めた。
先頭を進むAの歩みは遅い。
619: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 08:08:19.05 ID:QO1RxYAJO
誰もそのことには触れず、Aからは二メートルほど距離を取って付いて歩いた。
ゆっくりではあったにせよ、足元の確認をせずに進むAの様子を心配するとか、疑問を抱くとかいう心持ちではなく、
Aは明らかにおかしくて、そのことを騒ぎ立てようものなら、自分達がとてつもなく恐ろしい事態に陥っている事を認めてしまうような、まとわりつくような恐怖があった。
Aはヨタヨタ遅い分、急なこうばいに躓かないようだった。途中穴とも取れる深い溝などに足を取られながらも先頭を船頭を担う彼が帰路に向かっている事に希望があった。
620: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 08:10:27.98 ID:QO1RxYAJO
しばらくして、Aが道を外れ、茂みに向かって消えた。
俺達はギョッとして立ち止まったが、茂みの揺れる音がやんだ位置から察するに、そう遠くに離れていないことが分かっていた。心臓ドクドク言ってた。
少しして、Aが何かを喋り出した事が分かった時に、反射的に逃げ出した。
それは早口で何を言っているか分からなかったし、分かりたくもなかった。
夢中で進んで、舗装された山道に着いた。街の明かりが嬉しかった。
621: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 08:21:14.72 ID:QO1RxYAJO
そこからは自転車に乗り、山を降りる間は自転車のペダルを漕ぐ必要はなかった。かなりの速度が出ていたはずだが、体を動かさない分、焦りは募るばかりだった。
Aが居なくなった事を早く大人に知らせなくてはならなかった。
一番近くにある友人宅に全員で詰め寄って、その日からAの捜索が始まったが、結局は見つからなかった。
おばあちゃんが言うには、山の神様がお前達を守ってくれたとの事で、なんだか胸がジーンとした。
言われてみればあの 暗く険しい山中を、駆け下りるような離れ業、出来るわけが無かった。
ただやっぱり今でも山は怖い。
長いばっかでつまんなかったかな。
624: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 12:25:27.42 ID:0TqPxpXxO
で、消えたAはその後見つからなかったのか
マジ怖いわ
627: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 14:05:46.54 ID:QO1RxYAJO
今になって思えば亡骸はすぐに見つかっていて、俺達にショックを与えまいと教えなかったのかもしれない。
ああいう体験をした俺達からすると、見つからない方がこわいんだけど。
629: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 14:23:02.84 ID:sRpH8N/K0
どこで見つかったの?
630: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 14:32:05.37 ID:QO1RxYAJO
詳しく書いちゃったから、登った人ならすぐ分かると思うが、遺族の問題があるから、どの山かは伏せといて欲しい。
見つかってないと聞いたよ。
631: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 15:34:46.59 ID:gAYOS+zU0
Aさん見捨てて逃げた事に対してのご感想を一言お願いします。
それと、友達が亡くなったかもしれない話を自ら
「長いだけでつまらない話」というのはどうなんでしょうか?
あと、もうひとつ。話の筋からするとAさんは
神聖な場所や存在を冒涜した訳でもないのに、何故か1人だけ
被害受けてますよね?おばあさんが「山の神様が守ってくれた」と
おっしゃったようですが、友達見捨てて逃げる人達を守りはしても
何故Aさんを守らなかったのかなという疑問がわいてきますね。
しかもその話を聞いてジーンとなったという心境がよくわかりません。
少なくとも友人が亡くなったかもしれないのに…
632: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 16:08:03.49 ID:QO1RxYAJO
その時はそいつじゃなかったからね。
だいたい、そいつを助ける云々じゃなくて、そいつが怖かったんだよ。
これが我が子だったら、何とかしようって発想も出たろうが。当時は俺らも子供だった。
怖いだけの体験だっかから、おばあちゃんの言葉が救いになったのかも。ああそうだったんだって納得したし、何か感動したんだよね。
実はおばあちゃんには詳しくは話してないんだけどね。
夜の山で子供が居なくなった、全員が遭難してもおかしくないから、お前らが助かったのは山の神様のおかげってことじゃないか。
633: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 16:10:43.36 ID:QO1RxYAJO
なんで一人だけああなったのかは全然分からないな。
理由はないんじゃないかな。知らんけど。
物語なら事前に、粗相が悪かったとか、霊感がどうとか、用意しとく所だろうがね。
事故みたいなもんだったと思うよ。
634: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 16:35:43.48 ID:gAYOS+zU0
そうでしたか。20年前当時で携帯持ってたかどうか
(小型化はしてましたがまだ子供が持てる価格では無い)、
友達だけで山登り、しかも月の光だけが頼りな程、
真っ暗になるまで山にいるくらいですから
てっきり「学生」と言っても、大学生位かと思いました。
まだ子供だったなら怖くてにげても仕方無かったですね…
635: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 17:09:37.93 ID:QO1RxYAJO
冬で、昼が短かったんだよ。九時過ぎには友人宅に着いてたと思うよ。
中学生くらいだったのかな。
大学生の自分でも逃げてたと思うよ。
今でもあの場にいてあの状況を、解決出来る自信がない。
自分の身動き一つでも悪寒が走るような、体中刺すような、恐怖で満ちた空間に身を置いた事のある人でないと、これは分からないと思う。
628: 本当にあった怖い名無し :2012/12/06(木) 14:22:01.16 ID:MbCHXubE0
油山?
引用元:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1440824523/
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自分は助かってネタを拾えてラッキーだったと正直に言ってたらまだ良かったのに
友達がいなくなったのにヘラヘラしてるわ、責められたら「子供だったから」と言い訳しまくり
少しだけでも友達を案じる言葉が欲しかった
それか※2が言ってるみたいに徹底して屑発言して欲しかった
スレ主の存在が不快。読むんじゃなかった
かわりに誰かがそれを引き受けることにはおちいる
ぬるい創作だな。
文章も凝った表現をしようとして失敗してるし
誤字脱字は頻繁だしホントに大学生?
おばあちゃんじゃなくて祖母と書けよ。
ガキの頃も成人した今もちゃらんぽらんな性格が鼻につく。
1992年頃の中学生が携帯持ってたかもと思うこともありえない
とりとめがつかず、脈絡無く、要点不明で読むだけの価値が絶対に無い。
要は、つまらない。
なんでもかんでもニュースになると思ったら大間違いだぞ。
マスコミが入り込めず表に出なかったら噂や都市伝説レベルで終わり。
公共の電波や新聞にのらず消えた事件は少なくない。
知事のパワハラで県職員が病んで失踪とか連続不審火の容疑者が逮捕直前に自殺とか自殺の名所での遺体収容とかニュースにもネットにも流れていない。
92年だと29年前だから、当然普及してないわ。
ポケベル全盛期で携帯はまだまだデカくて高かった時代。
知らずに創作したんだろうな。
携帯電話は思ってるより普及してたよ
今みたいにみんなが持ってるわけじゃなかったけど俺の兄も持ってたし友達で持ってるやつ結構いたから時々借りて使ってた
中学生が普通に持つようになるのはこの数年後だと思うけどね
25年前まで福岡市南区に住んでたけど、油山に売店も駐車場もあったぞ
回すと変わった音が鳴るホースとか買ってもらった思い出さえある
ググると1992年時点の携帯・PHS加入数 171万2545件 らしいけどね。
思ってるより普及してた?
まあ思ってる内容は人それぞれ違うんだな
してない
そこからして創作なのバレバレ
創作でも下手すぎるイライラしただけ
この頃の携帯って家のコードレスぐらいの大きさやぞ
それから数年でめっさ小さくなったの覚えてるわ
PHSは認識した時はもう小さかったからどうだったんだろ?
初期はデカかった?
それはつまり日本人の100人に一人くらいって事だぞ
更にその中で子供が持ってる割合を考えれば
滅多に居ない、探しても見つかる方が珍しいレベルだろ
なんでそんなに必死なんだ社会不適合のニートどもはwww
>>11
算数すら出来ないガイジは黙ってた方がいいぞwww
20年前小中だったのに20年後大学生ってwww
当時持ってるのはエリート思考の人とか新しいもの好きの人達が多かったから※24さん周りがそういう人達だったんじゃないかな?
俺はそれ系じゃないけど周りでチラホラいた感じ
年配になってから大学受験とかあるじゃん
先週もあいてたよ。
イノシシもいたよ。
ゲームや音楽なら大ヒットレベルだから普及してたって言ってもいいかもね
駐車場からさらに進むとツツジがきれいな森林公園があり
さらに舗装されていない幅2m程の急こう配の道が続いている。
この道の先がどうなっているか知らない。
その頃の携帯は肩掛けのショルダーバッグみたいな奴で広辞苑くらいのサイズの奴でくそ重いし、受話器ついてたな
調べたら広末涼子がポケベルのCMしてたのが96年やから92年に携帯持ってる奴は仕事関係やろ
俺の記憶だと97年くらいから小型PHSが一気に普及して99年にはもうPHSは廃れ始めて小型携帯が主流になったわ
99年当時、後藤真希がモーニング娘に加入したばっかりの頃で後藤真希のPHS番号とか言うのが噂で流れてたからよく覚えてるわ
平日休みだから夜更かしできる。
お前の物差しで測るな
世間知らずだな。
手探りで容易に枝が拾えるほど木の茂った樹林帯なら、すっかり落葉した木々ばかりだとしても満月だって十分な明かりにはならない。
よって完全に嘘松。
これだよな
まだ町に近い裏山というような低い山を
夕方から山越えでバイト帰りに通ったら
完全な暗闇で手も見えねえ
携帯のライトも役に立たんし
うっすら踏みかためられた地面だけ反射でみえる状態。仲間の姿なんて離れたら見えんよ
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