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722: 本当にあった怖い名無し 2006/09/20(水) 18:27:37 ID:iwPIS0nr0
まだ小学生に上がる少し前くらいのころ、父親が母の体に灯油をかけて燃やした。

押し入れに隠れて隙間から様子を見ていたが、母は水をかけられているだけなのに、何故「やめて!」と叫んでいたのが、当時はまだわかっていなかった。

父親に見つかりそうになり襖を閉めたが、直後に聞こえた母のとても人とは思えない叫び声が、今でも耳に残っている。



726: 本当にあった怖い名無し 2006/09/20(水) 19:44:10 ID:wM9A5xPI0
>>722
それまで・それからの事など
くわしくお願いします



730: 722 2006/09/20(水) 22:53:24 ID:iwPIS0nr0
事件のその瞬間は鮮明なのですが、事件前後のことはほとんど憶えていません。

その後叔父家族に引き取られました。叔父家族はもともと子供がなく、そのせいか私を実の娘同然に扱ってくれました。
それからは、それこそ気付けば今この瞬間まで生きていたと言っても言いすぎでないくらい、あっという間の二十余年でした。

もともと幼いころの記憶なんて、それほど残らないものなのでしょうけども、あの光景だけがぽっかりと宙ぶらりんのように残っています。

医者に聞いたところ、人間とは都合良く作られているようで、あまりにも悪い記憶は削除してしまうようです。

まるで映画でも見たかのように、あの光景は自分とはまったく関係の無い事柄だったかのように、あの時が光景だけが脳内に残っています。
すみません。うまく説明はできませんが・・・。
少なくとも、事件の前後何年かの記憶がすっぽり抜けているせいか、事件が心の傷になり、苦しむようなことはありませんでした。
思春期もごく普通の女子として過ごせたと思います。
今までは何不自由なく、何のトラブルも普通に過ごしてきました。

高校を出てからは、今は都内のとある製本印刷の会社で働いています。

父は共に焼け死んだ、とだけ言われ続けていました。しかし叔父家族の様子を見るに、父はひょっとしたらどこかに生きているのかもしれません。
しかしそのことを追求しようとは思いません。仮に父が生きていたとして、会いたいなどとは思いません。

私は都合の良い生き方をしているのかもしれません。
半ば事件に他人事な部分すらあるくらいです。記憶がない故に、省みることもできません。
これは私にとって良かったことなのか、今でも自問しています。
きっと正しい生き方では無いのでしょう。しかしそれでも生きていくしかないと、そう思っています。

上手くまとめられず申し訳ありません。長文失礼いたしました・・・。



733: 五位鷺 ◆Emjcf.lfLU 2006/09/20(水) 23:53:44 ID:A15Zd9p+O
>>730
なにやら色々と考え込んでしまった。



734: 本当にあった怖い名無し 2006/09/20(水) 23:55:03 ID:rZHuC/EN0
>>730
忘れるのは自衛本能なんだから、良いんじゃないの?
一部始終覚えてても、どうにもならないでしょう。
忘れる事で貴女は精神崩壊を免れ、普通に生きる事が出来ている訳だし。

私も貴女と同じ経験をしていて、確かに記憶がスッポリ消えてる。
だからこそ、こうやって生きていられる。
メンヘルにならずに済んでる。

幸せになりたいなら、そこは割り切った方が良いと思う。
なんだか冷たい言い方でごめんね。


引用元:http://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1155373666/