とある北の町に旅行に行ったとき、夜、繁華街の小さな飲み屋に入ってみた。
店は婆ちゃんが1人でやってるイイ雰囲気の飲み屋で、客は俺1人だけ。
婆ちゃんとは、家族の話とか常連客の悪口wとか、昔はこの町も賑やかだったとか、
そんな話で盛り上がり、しまいには土産までもらって店を出た。
それからその町には何度も行ったんだけど、その飲み屋はいつも真っ暗で、
あぁもう店を閉めちゃったのかなーとか、婆ちゃん死んだのかなーとか思っていた。
それか何年かたって、久しぶりにその町に行ってみると、店に明かりが灯っていた。
懐しくなって入ってみたら、店主は40~50代くらいのおじさん。
前に来たときにはお婆ちゃんが店をやってましたよ、と話をしてみると、
「あぁ、それは私の母ですね。
でもおかしいですね。
お客さんがいらした頃には、母はもう完全にボケちゃっていて、店に立てるような状態ではなかったはずですが・・・」
特にオチはない。
引用元:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1515073854/
引用元:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1515073854/
コメント
コメント一覧
ここには火も包丁もあって危ないんだから。」
何してんだろ?って思ったら、嫁さん曰く、糸を繰ってるんだって。
工女さんだったからさ。
無意識にずっと糸を繰って、糸がなくなると繋いでまた繰って、って手が動いてて、その間は頭がはっきりして色々辻褄の合うことを話してくれる。
今下半身が自由にならなくて寝たきりで、この夏栄養失調で入院した洋服屋のおじさんも、ベッドを起こすと、いきなり布を広げて、計って、裁って、ってやりはじめる。
ずっと体を使って働いてた人って、仕事を忘れないし、仕事をしてる妄想の中にいるとしゃきっとするもんだと思う。
その飲み屋のおばあさんも、息子には分からないけどちゃんと店に立ってて、客の相手してたんだろうよ。
実話なんてそんなもんだよ。
だがよくある恨みの話ではなく「ちょっといい話」カテゴリ
実話でもない。
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