zubotty20822DSC_6039_TP_V

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:32:11.12 ID:6il9QzKT0
こんな感じで特に盛り上がりもない内容ですが続けます。

二話 迷い家
 『まよいが』と読む。

山中を歩いていると、明らかに人が住む場所ではないところに、突然家が現れる。
これを迷い家と言う。
家の中には人はおらず、その家の家具等を持ち出すと裕福になれるとか、逆に不幸に見舞われるとか。
じ様はこの迷い家に二度遭遇したことがあるという。



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:33:02.41 ID:DxEoIaEK0
>>32
これはある



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:32:31.07 ID:hptHglUL0
微妙すぎてなんか怖い



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:32:54.81 ID:6il9QzKT0
一度目は昭和40年ころというから、今から50年くらい前のこと。
じ様もまだ若く、ベテランの老猟師と一緒に山に入っていた。
深山を歩いていると、突然開けた土地が現れ、そこに家があった。
それは昔の豪農屋敷のような日本家屋だった。
母屋の他に離れもある。
その上、大きな蔵も見え、大きな屋敷であることがわかった。
白壁も汚れておらず、建てたばかりのような綺麗さだ。



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:33:03.90 ID:uHDtRd850
支援



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:33:32.88 ID:fS2HBa6f0
面白い



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:34:43.63 ID:6il9QzKT0
どう考えても、深山の中腹にこんな立派な屋敷を建てる人間がいるわけがない。
じ様が不思議に思っていると、老猟師はそれを見て、「離れるぞ」一言だった。
老猟師曰く
 「あれはなんだかわからん。が、幻に違いないことは確か。」
 「幻にしても何にしても人の家から何かを持ち出してはいかん」
 「それは泥棒だ。悪事をして幸せになれるわけなかろうが」
とのことだった。



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:34:59.41 ID:VYVhALN/0
オチ無しが本当っぽくていい



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:36:09.62 ID:6il9QzKT0
二回目は昭和60年ころ、というから今から30年くらい前のこと。
今度はじ様が与一という仇名の若い猟師を連れ立って猟に出たときのことだった。
与一という仇名は那須与一のように一発必中から来ているのかと尋ねれば、じ様曰
く「目上でも誰でも挨拶は「よー」で遠慮がない、で与一になった」らしい。
与一はかなりずうずうしい性格で、誰にでも馴れ馴れしかったので、村の一部からは嫌われていたらしい。
しかし、じ様にとっては、その馴れ馴れしさが「なんとなくかわいい」存在だったらしく、この頃は何かと与一と連れ立って猟をしていたらしい。



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:36:16.63 ID:7Pc7bmte0
ちょっと怖い…だけど読みたいっっ♪



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:37:00.70 ID:6il9QzKT0
与一とともに深く山に立ち入ると、ありえない場所に家を見た。
山の頂上付近である。
こんなところに家がある訳が無い。
しかも現代風(といっても、昭和60年代のデザイン)の一般住宅だった。
汚れたような感じがせず、新築のように見える。
じ様は(あ、これは迷い家だな)と思い、立ち去ろうとした。
与一は「じ様、何だ?こんなところに」と、じ様に尋ねてきた。
じ様は「これは迷い家だ」と、先老猟師の言った内容を伝えるも、与一は聞く耳を持たなかった。



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:37:54.74 ID:6il9QzKT0
面白そうだからちょっと家の中に入ってくる。
じ様の静止も聞かず、家の中に入っていった。
程なくして与一は「何もなかったわ、誰もいないしツマンネ」と言って戻ってきた。
その一週間後、与一は亡くなった。
急性心臓死だそうな。
じ様曰く、「与一はひょっとしたら迷い家から何か持ち出したかもしれん」と。



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:38:35.40 ID:KylAZwvh0
よっ与一が死んだ!


引用元:http://viper.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349457576/