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1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:19:36.17 ID:6il9QzKT0
最近まで仕事の関係で、山岳部の支社にいたんだ。
その時、老猟師から山にまつわる不思議な話を聞いた。
民俗学みたいな内容だけど、面白い内容が多かったので、興味があったら聞いて欲しい。



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:20:05.44 ID:VK1fDPPrO
はよ



4: 重病患者 ◆kikan//0j2 2012/10/06(土) 02:20:17.34 ID:LXzjY3WV0
聞いたるわ



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:21:17.64 ID:8sjyZubSO
期待あげ



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:21:20.97 ID:6il9QzKT0
ありがとうございます。

語り手は、80歳過ぎのじ様。
既に猟師は引退している。
20代のころから山で鉄砲撃ちをしていた。
本業は農家。
歳の割には饒舌で、話すことが好きらしい。

そんな人が教えてくれた話です。



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:22:16.80 ID:6il9QzKT0
第一話 山人
『やまひと』と読む。

遭難者、自らの意思で山に入る者、様々であるが、山では毎年のように行方不明者が出る。
遭難者、自ら命を絶ちに入山する者、態様は様々であるが、全てがすぐ命を失うわけではない。
彼らの中には、どういう訳か山に順応し、そのまま自然の中に溶け込み暮らしている者もおり、そうした自然へ帰化?した者を山人と称しているとのこと。
こうした山人は、人気を避け暮らすため、中々出会うことはない。
この山人にじ様が遭遇したときの話。



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:22:20.49 ID:7Pc7bmte0
わくわく



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:23:32.32 ID:6il9QzKT0
つたない文章かもしれないがよろしくお願いします。

昭和50年代のことというから今から40年近く前の話。
その日、じ様は猟犬一匹を伴い、山へ鳥撃ちに出かけた。
中々獲物にありつけないまま山中で昼を迎えた頃だった。
山道をと歩いていると、連れてきた猟犬が「グルル・・・」と前方の林方向に唸り始めた。
それに合わせ、じ様も立ち止まり、即座に警戒態勢に入った。
犬が野生生物に反応したことで、鳥獣が突然飛び出してくる。
こうした経験はこれまでもあり、冷静に対応しないと相手が猪や熊であった際、思わぬ目に遭うこともある。
また、相手を確認しないまま弾を放ったところ、人間であったというのもよくある話であった。
じ様はいつでも銃を撃てるよう、また誤りがないよう、緊張状態で身構えていた。



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:24:00.02 ID:c1gFESga0
それ聞いたことあるぞ
上がり人とか何とか



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:26:06.15 ID:6il9QzKT0
多分、上がり人とかそんなのに近いかも。
まぁ、じ様のいうことだから話半分に聞いてくれたらいいと思う。
日本昔はなしみたいなもんで。

林の中からガサガサと音がした。
それが林の中を抜けて遠ざかる。
そして、その林から80m先ら辺りの山道にそいつは出てきた。
野犬だった。
熊ではなかったことにホッと気を抜いたじ様。
しかし、その先に更に6、7頭の野犬の群れが目に入った。
(これはいかん、襲われたら敵わんわ)
そう思い、道を引き返そうとした時、気付いた。



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:26:09.37 ID:2VfyAnKA0
やまのけ?



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:27:15.11 ID:2SLjX6f+O
ただの変わり者とも思えるけど、山に順応していく過程で人間とは掛け離れていくのかな
なにかが…



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:27:30.71 ID:6il9QzKT0
野犬の群れの中に人間がいた。
といっても、それは二足歩行という以外は、通常の人間でないことは明らかだ。
まずは全裸だ。
肌は黒人のように真っ黒、髪やヒゲと思われるものは伸び放題。
身長はあまり高くなく、かなり痩せていた。
猫背で、何か執拗に首を上下に振りながらこちらに向かって歩いて来る。
そいつが近づいてくるに連れ、異様な臭いが鼻についた。
そして目はギラギラとしており、獣そのもので、真っ直ぐにじ様を捉えている。
明らかに常人の目つきではない。



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:27:55.29 ID:8sjyZubSO
あかん、これトイレいけなくなるやつや



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:28:08.96 ID:0gZJOgWUO
オチは、そのお爺さんが食べた物がゼノギアスの缶詰で、…



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:29:12.37 ID:6il9QzKT0
トイレに行けなくなることはないですよwww
オチみたいなのもほとんどないし。

じ様は(ホントにこんな奴がおったんだわ)と思い、正直戸惑ったという。
熊や猪が出てくれた方が、まだ対処の仕様があった。
襲ってくるのか?撃たにゃならんのか?人間か?どうしたらええんじゃ?
そんなことを考えていた。
先人から山人の存在は聞いていた。
が、それらは「何かを食べていた」とか「山の奥にはいって行くのを見た」等の、遠目に見た目撃談ばかり。
近づいてきたとか、襲われたという話は聞いたことがない。
戸惑いから恐怖に変わった。
山人はじ様の目の前、20メートルくらいに迫っていた。
「ふう、はぁ」
そんな息遣いも聞こえてきた。



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:29:51.81 ID:kiYE2MYw0
俺じゃん



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:30:36.42 ID:jvL5REr/0
俺やん



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:31:06.19 ID:6il9QzKT0
じ様は耐えられず、その指は勝手に引き金を引いていた。
 がーーーーーーん!!
山中にこだまする銃声。
その瞬間、山人は明らかに驚いたような感じで立ち止まった。
弾は外れたらしい。
山人は林に飛び込み、そのまま姿を消した。
野犬の群れもそれに続いたのか、付近にその姿はなかった。
じ様は逃げた。

集落にたどり着いた時の安堵感はこれまでになかったという。
じ様は集落の皆に「山人を見た!」と、この経緯を触れ回ったそうだ。
しかし、皆々の反応は存外薄く、何か馬鹿馬鹿しくなったとのこと。
それ以降、この話はしたことがなかったそうな。



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 02:34:54.10 ID:RCbzmPR/0
>>31う、撃つのか...


引用元:http://viper.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349457576/