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753 本当にあった怖い名無し 2006/01/19(木) 12:51:33 ID:4XeqwGFI0
祖父が亡くなるその日、母からの電話で東京から祖父のいる大阪の病院に向かう事になった。

姉も駆けつける予定だったが、二人とも早くとも午後2時に到着予定だった。
新幹線で移動し、最寄り駅に着くとタクシー乗り場には乗客が長蛇の列。
ここで待ってたらいけないと思ったが、割り込んで言い出す勇気がない。
でも一人見送り、その次の客に思い切って言った。

「あの!祖父が危篤でどうしても病院に急ぎたいんです!譲って下さい!」
すると
「○○病院に行くの?私も今から行く所だから一緒に乗って!」
と言われ、同乗させてもらった。

タクシーのおじさんは気を遣ってかなりのスピードで病院に直行してくれた。

病室には30分早く到着した。俺が手を取った時は意識がはっきりしていたが、
姉が着いた時にはもう意識はなかった。

祖父は亡くなる間際、ものすごく強い力で俺の手を引き寄せた。そして
『ありがとう』『がんばって生きろよ』
という言葉をくれた。喋れるはずもないが、それだけは分かった。

病室に到着するまで、交通機関に一切の待ち時間はなかった。
きっと何かの力が働いたんだと思う。



755 本当にあった怖い名無し 2006/01/19(木) 13:50:43 ID:faXdtoVG0
>753
エエ話や。・゚・(ノД`)・゚・。登場人物みんなエエ人や。
たとえ全部偶然が重なったのだとしても本人にとっては意味のある偶然だね。


引用元:https://ikioi5ch.net/cache/view/occult/1134606261