村

349: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/12(金) 14:35:40.21 ID:rLaxg6qa0
創作なしの実話です。
今はもう中国を離れ、自分に何の影響もないと思うので記憶を整理して書き込んでみる。

何年か前、中国の工場に単身で長期駐在していた。
同僚達は皆、工場から車で1時間ほど離れた都市部にアパートを借りて
住んでいたのだが、俺一人だけ工場近くの村でアパート住まいを決め込んで
いた。どうしてかというと、ただ単に朝早起きしたくなかったから。
(都市部通勤より1時間は余分に寝られる)
それに会社の寮住まいだと女の子も連れ込めないし。(´・ω・`)

そんな辺鄙な村で一連の奇怪な出来事があったので時系列的に書いていきたい。



350: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/12(金) 14:38:21.92 ID:rLaxg6qa0
事の起こりは、隣のアパート住人がどこかから天使親子?の像を手に入れてきて
門前に設置した事から始まる。
その像は見たところ石膏か古い大理石といった材質で出来ていて、
一見聖母子像?といった感じなんだが女の背中に大きな羽根が付いているから
まあ天使なんだろう。如何にも場違いな感じのオブジェで、
何処かの西洋墓地辺りから盗んで来た物品だったのかも知れない。

それから暫くして、その天使像に悲劇が襲った。
隣棟のアパートのBBAが、何と掃除に使った汚いモップを天使像の
頭にかけて干す、という何とも中国的な事をやらかし始めたのだ。
俺は毎朝、汚いモップを頭に載っけた天使を横目で見ながら通勤していたの
だが、ある日天使像に異変が起こっているのを発見した。

天使が泣いている?
天使の両眼から赤い血の涙のようなものがついている。
そして天使が抱いている赤児の両眼からも同じ様に赤い血の涙が流れていた。
念のため近くに寄って確認してみたが、モップから流れた汚汁ではないようだ。
血の涙以外に見えないそれは、怨念さえ漂わせているようで、正直そいつの
前を通るときは、なるべく見ないようにしていた。

そんな不吉な像を門前に置いといて気にしないのか?隣棟の住人は。(´・ω・`)
さすが中国人。などと妙な感心すらしていたが、像が涙を流し始めて一月くらいで、
ハンマーで徹底的に破壊され、そばの畑に打ち棄てられているのを発見。
流石にこんな縁起でもないもの、自宅に置いちゃいけません、
と隣の住人に忠告する人が現れたようだ。
ハンマーでたたき壊された天使像は、前にも増して嫌な気を放っていた。



351: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/12(金) 14:40:00.51 ID:rLaxg6qa0
さて、その頃俺は某殴り込み系心霊DVDにハマっていた。
その中で、自動車の窓ガラスに幽霊の手形が付いていたというエピソード
があって、妙に感心してしまった俺は、本当にこんな事があるなら自分の目で
見てみたいよ、と思っていた。

ある日の夜、いつもの様に心霊DVDを観ようとTVにSWを入れたところ、ブチっと
いう音がして、TVの画面が消えた。
何度電源を入れ直しても直らない。あーもうこのTVも寿命かーと諦め、
暫くTVを観ないで過ごしていたんだが、ある時電源が消えたTV画面中央に妙なものを
見つけた。
男の手形に見える。でも俺の部屋に男は入らないし、自分で触った覚えもない。
間近で見て震えたよ。
まず俺の手よりかなり大きいんだ。でもそんなことより気になる事がある
デッサンが狂ってるというか、形がかなり歪んで見える。
よくよく見て驚愕。指が全部で8本ある。しかもそれは指の途中からまた指が
生えているという、これはもう妖怪の手形?
気味が悪くて雑巾で拭き取ったけど、でも何なんだろう?
油か何かがこびりついたような手形はかなり力を入れて擦り落とさなければ
取れない代物だった。



352: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/12(金) 15:12:52.59 ID:rLaxg6qa0
それから暫くしての事。
実は隣棟のBBA(中国人)は精神的に少々問題のある人だったらしい。
毎日BBAの叫ぶようなヒステリックな怒声と大泣きの子供達。
最後に旦那らしき男と大ゲンカというのが日常だった。
それがある時を境にBBAの声が聞こえなくなった。
まあ、引っ越したんだろと思っていた矢先そのことが起こった。

時間は夜2時くらいだったと思う。
突然、隣で「うおおおおおおおおっqうぇrちゅいおp」という悲鳴と続いて号泣。
それから5分おきに別の人がやってきては悲鳴&号泣の繰り返し。
7人くらい繰り返しただろうか?その後ピタリと静かになった。
その時は何が起こっていたのか知らなかったが、後で聞いた話。

隣棟のBBAは精神疾患の末、隣アパートで首を吊っていた。
家人がそれを発見したのは、暫く後のこと。時間を経た首吊り死体は悲惨な状況
だったらしい。
その現場が実は俺の部屋と壁を隔てた真向かい。
もう石を投げれば届くような場所で誰にも気付かれず
そこでしばらくぶら下がっていた訳だ。

その後隣棟は内外装全て改築した。今その部屋には何も知らない夫婦がすんでいる。
俺も色々あったアパートを出ることにして大家と手続きを済ませた。
その時、大家がポツリと「このアパートは何年もあんた一人しか住んでいなかったんだよ」と言った。
知らなかったわ。5階建全15室のアパートに住人俺一人だけだっ


引用元:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1467343230/