むしのしらせ

904 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/07 15:39
私がまだ中学生だった頃の話です。
秋、文化祭が近くなり、放送委員だった私は司会進行などの係になっていた為、
同じ係の友達と3人で、放課後、放送室で原稿書きをしていました。
かなり時間の掛かる作業で、しかも女の子3人で雑談しながらですから、
捗るはずもなく、みんな後2~3日は掛かるなといった感じでした。

しかし何故か私だけ、1時間程で全部(自分の分は)終わってしまったんです。
特に私の原稿が少なかったとか、一人集中してやったという事もないのに。
時計を見ると5時を少し過ぎたくらいでした。
一緒にやっていた友達はまだ終わらないけど、今日はこれで切り上げる事にして、
他の二人はその後、部活に行くと言いました。
私は部活大好きっ子でしたから、いつもならそうするのだけれど、
その日は何故か早く帰らなくちゃと思い、部活をサボって一人家に帰りました。
私が家に帰ると同時に、入院中の祖父の所に行っていた母も帰ってきて、
「おじいちゃんが危ないから一緒に病院に行こう」と言われました。
祖父が息を引き取ったのは、私達が病院に着いて間もなくでした。
原稿書きが早く終わって、且つ、部活をサボって早く帰ったのは、
きっと「虫の報せ」だったのだろうと思いました。
その後、お葬式とかで3日程学校を休んだけれど、
あの日の内に自分の分の原稿書きは終わらせていたので、
文化祭も慌てることなく、準備・本番と済ませられましたし、
あれは祖父が手伝ってくれたのだと思っています。


引用元:https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/1019891278/