田舎の山

680 :F君のなつやすみ 1/2:04/03/12 00:24
家庭の事情の為にF君は小学校四年のときに、母方の田舎にあずけられることになった。
ちょうど時期は夏休みで、F君は朝から晩まで野山を駆け回って遊んだ。
ある日、それまで来たことのなかった山まで足をのばしてみたF君の前に
おなじくらいの年齢の少年が現われた。
少年は泥で汚れたような格好をしていて、とても痩せていた。

人口流出が激しかった山間の村に来てから初めて
同じ世代の子供に会うことができたF君は、とても嬉しかった。
F君が笑いかけると少年はニヤリと笑い
「腹は減っていないか?」と、問いかけた。
F君は朝食を食べてきたばからだと答えた。
すると少年はまたニヤリと笑い、
「この山を越えた先に俺のうちがあるんだけれども来ないか?うまいものがたくさんある。」
と誘ってきた。
F君は少し迷ったが、なんとなく少年が不気味に思えてきたので
断って帰ることにした。
道々、その少年が後をつけてきているようにも思えたが、
無視してまっすぐ家に帰った。
次の日からその場所には行かないようにした。



681 :F君のなつやすみ 2/2:04/03/12 00:25
夏休みが終わり、F君はその村の小学校に編入した。
その村の小学生は低学年の女の子二人と、六年生の男子が一人、
あとは新しく転校してきたF君だけだった。
あの少年は見当たらない。
F君は六年生の男子と仲良くなって、一緒に遊ぶようになった。
都会っ子のF君に彼はいろいろな遊びを教えてくれた。
遊んでいるうちに、あの不気味な少年と出会ったところの近くまで
行ったことがあった。
そのときに、六年生はF君にこの山に住むという化け物のの話をしてくれた。
なんでもそいつは爪は鋭いが歯が弱く、
人間の臓物を切り裂いて、その中身を啜って食べるのが大好きだそうだ。。
ただ、山の神になわばり以外で人を食べる禁じられているために
自分の住処にまで人を騙して連れていこうとするらしい。
六年生はまぁ、俺は実際会ったことはないんだけれどね、といって笑った。


引用元:https://hobby4.5ch.net/test/read.cgi/occult/1077204044/