猿

135 :ともチャン:04/06/25 12:58 ID:8msQ9l6l
ヒサルキって言うの初めて知った。
なるほど猿の化け物?をヒサルキっていうのか。
ではヒサルキ話をひとつ。

今は茨城県、昔は常陸国の那珂に戸村義広という武士がいた。
天文二十年(1551)というから戦国時代真っ只中の話だな。
この戸村氏は戦国時代の守護大名佐竹氏の一族で豪力で知られていた。

ある雨の降る夜、義広が親類の法事から帰る途中に山頂にある自分の城への
石段を登っていると、突然差している傘に非常な重みを感じた。
義広は少しも騒がず太刀抜きざまに傘の上を払うと
「ギャース」という声とともに何かがドスンと落ちてきた。
義広が灯をつけてみると、それは大きな猿の腕だった。
いきなり腕を落とされた猿はひさくって、腕を拾ってどこか山の中へ消えていった。
その後、この大猿が恨みからか戸村の村々に放火して回ったので、
村人は真言密法をもって妖怪を調伏し、社を造って祭ってやったという。
それ以来、この地域ではこの事件を契機としてサッペイ(猿っぺい?)という祭が
行事となり、村人の安全と災難除けを祈っている。

ちなみに切り落とされた妖怪の腕は夜な夜な光を放ち、那珂川の周辺を
ふらふらと飛び回っていると聞く。



136 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/25 13:22 ID:WQKbqIJG
とびまわるといえば、どっかの地方に、馬の首が飛び回る、
って怪談があったよな


引用元:https://hobby5.5ch.net/test/read.cgi/occult/1087736948/