アパート

445: 本当にあった怖い名無し:2012/03/09(金) 15:52:34.20 ID:F0sLpzq20
これは、私が実際に体験したお話。私が今も住んでいるアパートは
ご近所から『廃墟』とまで言われるほどぼろいアパートで、
夜になるとすごく不気味だ。大学生になった今でも、夜遅くに帰ると恐怖を覚えるほど。

これは小学生のころに実際に体験した話…
私は、小学生のころ毎日いじめにあっていた。
その日も、リコーダーを頭に思いっきり打ちつけられたり、給食に毛虫を入れられたりなど
そんな仕打ちを受けた。それから泣くのを止めようと、笑顔を作る練習をしながら帰宅した。

両親は共働きで、心配をかけたくなかったから、いじめのことも相談しなかった。
6Fにある自分の家には当然ながら誰もいない、暗くてシーンとした部屋…
私は、リビングにあるテレビの電源を付けようと、チャンネルを探したがどこにもなかった。
仕方なく、テレビにある主電源を押した。



446: 本当にあった怖い名無し:2012/03/09(金) 15:53:05.99 ID:F0sLpzq20
私の家のテレビが壊れていたのだろうか、、
電源を付けても映像が映るまでタイムラグがあった。
黒い画面に映るのは、当然ながら私…そして、変わり映えのない真っ暗な部屋

しかし、いつもより早くに画面に動きがあった。画面の正面に私の顔が映っているとすると
それは、私の左に現れた。それというのは、淡白い靄だった。ゆらゆらと揺れている
最初、『もう点いたのか!』とわくわくしていた私だったが、一向に音声が入らないので、
オカシイ…と思い始めていた矢先だった。だんだん淡白い靄が人型を形作っていった。
しばらく茫然と見ていると、完全に人になった。
70歳ぐらいで、しわが多くて、全部白髪で、目のあたりは黒くくぼんでいるおばあさん。



447: 本当にあった怖い名無し:2012/03/09(金) 15:53:42.68 ID:F0sLpzq20
私は、そのおばあさんを知っていた。いや、面識があると言った方がいいだろうか、
そのおばあさんは私と同じアパートの8Fに住むおばあさんで、
エレベーターで鉢合わせになったり、1Fのエントランスの様な場所で見かけたりした。
そんな、知った顔にも関わらず私は恐怖からか、ふるえと汗が出るのが止まらなかった。

なぜなら、そのおばあさんは先週の日曜日に8Fから飛び降りて、荼毘にふされたからだ。
しばらく、震えて何を言えない私に、おばあさんがしわくちゃの手を肩へとまわしかけて、
『一緒に、くるかい?』と言ってきた。

私は、恐る恐る手を見て、画面に映っている顔を見た。
そこには、目を異常なまでに見開いたおばあさんの顔が映っていて、全てが、黒目だった。
『いや、いいです。』とやっとの思いで言葉を絞り出した。
『そうかい、残念だねぇ…』と残念そうな顔をしてからおばあさんは消えた



449: 本当にあった怖い名無し:2012/03/09(金) 16:12:20.54 ID:F0sLpzq20
たまに、あのまま一緒に行けばよかった…と思うことがある。
小学生でのいじめは1年~6年生までひっきりなしに続き、
中学生でもいじめは続いた…しかもエスカレートしていって、
心にも体にも一生言えない傷を負ってしまった.
終わり、連投すまそ



451: 本当にあった怖い名無し:2012/03/09(金) 16:47:54.30 ID:m6M/49ba0
>>449
ばーちゃんは道連れがほしかったんじゃなくて、
そういうことまで見透かしてたのかもしれないな。
まあ、生きる選択をしたんだ。いつでも死ねると思って
生きていられる間は生きてみようぜ。


引用元:https://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1330012300/