狂気

699: 本当にあった怖い名無し 2013/02/21(木) 22:19:24.85 ID:s3ASAJFX0
私の友人の医者Mが言っていた話

Mは霊感が強いらしい
理由は友人に同じように
霊感のある人が多かったからで
子供の頃は全く見えなかった

21歳の頃、大学の友人達に
心霊スポットに誘われたらしい
その際に見たのが初めてだったそうだ

医者になって働いてからはそういう
話は減ったが、28歳の時に
眠れないからということで
友人のY(女性、同い年、大学時代Mが付き合ってた、ふつう)
が病院に来た、それからまた会うことが増えた
Mはその頃から嫌な予感がしてたらしい



701: 本当にあった怖い名無し 2013/02/21(木) 22:21:18.53 ID:s3ASAJFX0
Mは診察を済ませてから睡眠薬を渡した
が、3ヶ月後にマンションのYの部屋に呼ばれた
Mはやっぱりきたか・・・って思った
呼ばれたとおり行ってみる
驚いた
まず、マンションの前で吐き気がした
玄関の前で吐いた
掃除しなくてはいけないのと
家の中に入らなくてはいけないのとでパニックになった
落ち着くために部屋へ入ったら急いで事情を話し
バケツ2個とモップとファブリーズを持って
バケツに吐きながら掃除を済ませて
部屋に入るとテレビと壁の隙間に何かがいた
Mが「なんで引っ越さないの?」と半ば暴言気味に聞くと
Yが「なんで?何も悪いことしてないよ?」といった
Mが何もいえず黙っているのをYはニヤニヤしながら見ていた
Mはその時、だからコイツは・・・って思ってた



702: 本当にあった怖い名無し 2013/02/21(木) 22:22:27.36 ID:s3ASAJFX0
何の用かMが聞くと
Yが「昔みたいに心霊スポットに行かない?」と言い放った
ちなみにMはその時トイレに行って
僕に電話してきたが、僕はその誘いを断った
(じつはこの話聞いたのもこの時の愚痴をYとMから聞いたもの)
トイレから戻ったMがYに
「行ってあげるけど帰りに神社に寄るからな」といった

かくしてYとMは心霊スポットに行った
どんなところかというと
森の中の廃墟で、あまり知られていない
隠れスポットらしい
MとYはMの車で森の近くの宿まで行き
そこからMがビビっていたこともあり
早めの夜7時に廃墟の前まで行ったらしい
その時Mはいろんな理由から夕飯のカレーを全部吐いた
相変わらずYはニヤニヤしていたらしい



703: 本当にあった怖い名無し 2013/02/21(木) 22:24:11.82 ID:s3ASAJFX0
廃墟で二人はMがビビっているかいないか議論をしながら
何事もなく1階を確認し終わり2階に上がっていくと
明らかに1階とは空気が違った
1階もかなりキツかったがその比ではない
Mは吐くことができずえづいていた
Yは好奇心と恐怖心がぐちゃぐちゃになって
Mを引きずりながら興奮気味に2階へ上がった

その時
廊下の真ん中に何かが立っていた
Mは悲鳴にならない言葉を発しながらYに抱きついた
だがうってかわってYは落ち着いており
「こんばんは・・・」といった
するとその何かは
「ウアァアアァアアァ!!!!!!」
と叫びながら反対側の階段に走っていった
Yは「M!大丈夫!あれは人だよ!人!」って
ずっとMに話しかけていた
Mもちょっと落ち着いて吐き気をこらえて耐えていると
Yが誰かがいた近くの部屋を見渡して言った
「やっぱりこの辺人が住んでる」
Mも近づいてみる
ぐしゃぐしゃになった新聞紙と水の張ったバケツ、
食べ物のゴミと大量の空の袋がいくつかちらかっていた



704: 本当にあった怖い名無し 2013/02/21(木) 22:25:19.20 ID:s3ASAJFX0
Mが泣きながら振り向いて「頼むから勘弁してくれよ」
と、いった
Yは「ごめん、ごめん」と言って
誰かが立っていた辺りに近づく
近くにあった何かが入っているゴミ袋を次々と開けていき
中を確認したあと
2つ取って「入ってる」といった
Mは何も言わずに電話をいろんな場所にかけて
供養やらなんやら大変だったらしい

ここで愚痴は終わり
私がかなり呆れていると
Mが「だから別れたんだ!何度もこういうことがあると死にたくなる」
と、言い放った
その時Yは半分酔って寝ていた
ほかにもMの体験談はいろいろあるが
今回はここまでにさせていただきます
お粗末さまでした


引用元:https://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1360338180/