家の中

837: 本当にあった怖い名無し:2010/07/25(日) 17:48:58 ID:ztxPu/Rq0
夜中のトイレ
小学3年の頃の話、 

夜寝てたら『トントン』と肩を叩かれ名前を呼ばれた。 
おふくろの声だった。 

俺は目をつむりながら『....え...なに??』 
『トイレに行きたいんだけど.... 
一人で行くの気持ち悪いし...着いてきて...』 

元々霊感の強いおふくろだし、じいちゃんが入院中で危篤状態というタイミングだった。
家にいるのはおふくろと弟、そして俺の3人。 

おふくろが精神的にかなり参っていたのも解ってたし、強烈に眠かったが俺は快く了承した。 
時間が何時だったかも確認しなかったがとりあえず、暗がりの中おふくろの手を握って階段を降りた。 

階段を降りきって直ぐ 
『ここで待っといて』とおふくろに言われ、俺は階段に腰をおろし座っておふくろを待った。 
とにかく眠い。目がもの凄くシパシパしてた。壁に持たれてそのまま寝てしまいたい思いだったが我慢した。 
おふくろに何かあった時は俺が守らなければと...子供ながらに強くその時思ってた。 

そうこう待ち続ける事5分... 
10分位と待てど、一向にトイレからおふくろが出てくる気配がない。 



838: 本当にあった怖い名無し:2010/07/25(日) 17:51:10 ID:ztxPu/Rq0
(なにしてんだよ....こっちはもう眠くて仕方がネェんだよ...) 

たまらずトイレの前へ駆け寄りおふくろに声をかける。 
『なあ....もう眠いし俺戻っから』 
『....ちょっと待って、もう済むから....もう少しそこで待ってて』 
『どれだけ待たされてると思ってんだよ、寝るよもう...』 

その瞬間...階段側(後ろ)から物凄い勢いで右手首を掴まれ引っ張られた。 

(うわっ!!!?) 

えっ誰!!?....見上げると 
おふくろだった。 

『あれ!!?いやっだって....えっ!!?』 

状況が全く理解できないままおふくろに引っ張られ、
おふくろの部屋で、元々そこで寝てた弟とおふくろと、俺の3人で寝たようだが 
一緒に寝たという記憶がひどく曖昧だった。 

朝起きたらじいちゃんが死んでた。 
それとあの出来事に関係があるのかも、あの出来事がなんだったのかも解らない。 
寝ぼけてただけかもしれない。 

まぁアレが現実だとして...
あの時おふくろが現れず、おふくろだと思ってたものをあのまま待ち続けてたら.... 
そのことも今となっては解る由もない。 


引用元:https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1279120958/