沈没船

493 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/13 05:25
ダイバーの話と言えば黒沼健の本にあった話も後味がどうも・・・・・

うろ覚えなんでまちがってるかもしれないけど、ざっとこんな話。
大戦中、アメリカからイギリスに向かう船がドイツ軍に沈められた。どうやら軍事機密か金塊のような
ものを積んでいた船で、極秘の内に潜水夫を使って回収しようということらしい。二週間後準備ができたので、現場にサルベージ会社が向かった。
早速状況の調査にベテランの潜水夫が潜ったが、短い時間で急に引き上げの合図をしてきた。

潜水夫は「船はさかさに沈んでいる」とだけ答え、後はずっと無口だった。・・・・・結局船の横腹に爆薬を
しかけて,中に入ろうということになった。それを聞いたベテラン潜水夫は「あいつのことを考えると気が
狂いそうだ」といい、取材に来ていた記者に海の中で見たものをはなしはじめた。
「ずっと潜っていくと船の中から光が見えた。舷窓から覗いて見ると、生きた人間がいたんだ。沈没し
て2週間たつ船に生きている人がいるのだから驚かないわけがない。ナイフの柄で窓を叩き、モー
ルスでもって彼と会話をしたんだ…・」

つづく



494 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/13 05:26
この男によると、船の中の男は、ルルドの奇跡を信じヨーロッパへむかう肺を患った客の特別室付のボ
ーイで、客の寝室の隣にある病人用の酸素ボンベと食糧の置かれた部屋にいたときに攻撃を受けた
のだという。そしてそばにあったレインコート等でドアというドアを塞ぐと水が侵入してこなくなったのだ
という。こうして船の中に豊富な酸素ボンベと食糧のある乾いたままの部屋が残り、これによってずっ
と今日まで生きてきたと語った、という。
そして男は潜水夫に「船を爆破するのだけはやめてくれ」と懇願したという。船に穴が開いたらどうなる
かわからないから、と。そして潜水夫は自分の親方にこの話をしたが信じてもらえず、とうとう爆破と
いうことになり「あいつのことを考えると…」塞ぎこんでいたのだ。

ついに爆破の日。鈍い爆発音が海の底からするとともにいろんなものが浮かび上がってきた。
そして、腐乱した死体にまじって一体だけたった今死んだとしか思えない死体も浮かんできたのだ
った…

まあ黒沼健ですから、創作の可能性大ですけどね。



502 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/13 09:03
>>493
沈没船の中の生存者の話、昔に軍事雑誌でノンフィクションとして
読んだ記憶がある。
たしかその時読んだ話では生存者はちゃんと救出された筈。

戦時中はなぜか軍事機密指定され、戦後の潜水救難艦の開発に
繋がったとかそう言う話だった様に記憶してる。



495 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/13 05:29
沈没船の中に人が…ってネタ、パーマンにもあったな



496 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/13 05:37
すげぇ。面白怖い。
この時間にこんな良ネタが次々来るのも何か怖い・・・w


引用元:https://hobby2.5ch.net/test/read.cgi/occult/1049099646/