パラレルワールド

19/07/20
怖いとか不気味とかではなく、個人的にはとっても不思議な話。

私の記憶の中には存在するのに、家族の記憶の中には存在しない人がいる。
その人は「Mちゃんのお父さん」と呼ばれていて、幼稚園児の私から見ると、ちょっと怖い見た目の男性だった。
日に焼けていて、肩までのソバージュヘアと、サングラス、アロハシャツ、無精髭が印象に残っている。

家族でプールやスーパー、地域の祭りに出かけると、やたらにその人に出くわして、両親が立ち止まって親しげに言葉を交わしていた。
私と姉も、「こんにちは」程度の挨拶はしていた。
多分、幼稚園~小学1年生?2年生?くらいまでは、何度も会っているはず。
ある時から急に遭遇しなくなり、私もその人のことは忘れていた。

中学になってから、なぜか急にその人のことを思い出し、両親にあれは結局誰だったのか尋ねてみたら、そんな人に覚えはないと言う。
驚いて姉にも訊いてみたが、やはり覚えはないとのこと。
また、その人の呼び名である「Mちゃんのお父さん」の「Mちゃん」は、私の同級生には該当者がいない。
姉の同級生には該当者がいるが、私が言うようなサーファーじみた風体ではないと言われた。

もしかして、触れてはいけない人物だったのか?と思い、成人してから改めて両親と姉に訊いたが、やっぱり知らないらしい。
じゃあ、誰なんだよ。
姉には「イマジナリーフレンドか、守護霊じゃない?」と言われたが、
見た目だけ濃いイマジナリーフレンドを作る自分は想像したくないし、
守護霊にしてはえらく健康的すぎやしないか、と腑に落ちない。
イマジナリーフレンドも守護霊も、人それぞれだろうけど……。

アラサーになっても解決しない、個人的に不思議なお話。


投稿者:名無しーまるちゃんねる様